2010年3月17日水曜日

明日の心配

小生の仕事はウェブ関係で、クライアントは公益法人が1社と言っても過言ではない。年度も最終盤に掛かって、来年度計画の打ち合わせに入っているが、何と言っても事業仕分けのターゲットにされている公益法人の事とて実に厳しいものがある。一寸でも新しい案件は全て競争入札で否応は無い。これまでの経緯や経験の積み重ねが全て金額に反映できれば問題無いのだが、言えば全て泣き言となってしまう。我が社にとってはオンリーワンクライアントだから重大だが、金額ベースで言えば大手が手を出す程の価値は無いかもしれない。しかし狙われたらひとたまりもないと思うと気が気ではない。

産業とも言えない得意先を相手に細々と暮らしている零細企業の悩みは別にして、いっちょ前に経済とか景気について分からないなりに書いてみたい。景気と言えば先ずは株の話になりそうだ。ところが持っているのは東武鉄道2千株だけで、婆さんは毎日の値動きをチェックしているようだが小生は全く関心が無い。そもそも値動きが少ないと言う事で買ったもので、食えなくならない限り売る事も無いだろう。

しかし時々経済に関する新聞記事の目次程度は目にするので、現在はデフレ状態でど、こも生産性が上がらず殆どの企業が苦しんでいて、社員の給料も上がらない。だから日本の景気は良くないし、良くならない、の認識でいた。特に国会の議論を聞いていると、現政権は全くの経済音痴で、このままでは日本の企業は全て潰れてしまのかな、と少し心配もしていたのである。野党の声が大きく聞こえすぎるのかなぁ。

ところが今日少しインターネットで少し調べてみると、昨年4月以来3四半期連続で企業収益の拡大が続いているらしい。株価も昨年末に日経平均9,000円を割り込みそうになっていたのに先週か今週あたりは10,500円を上回るようになっているようでもある。まともな大人、それも日経新聞を毎日見るような人からすれば、こんな事を書くと「今頃こんな事を言って、馬鹿じゃねえか」と言われそうだが、本当に今知ったのだから仕方が無い。不景気な話ばかり聞いていたので、企業の業績が少しずつ回復しているのであるとすれば結構な事だし、応援している現政権も経済音痴ばかりではないかも知らん、と少し安堵した。

今日読んだ記事の中で成程と思ったものを一つ引用しておきたい。
from:2010年3月15日発行JMM [Japan Mail Media] No.575 Monday Edition
[北野一さん:JPモルガン証券日本株ストラテジスト]のコメントである。

【おそらく誰も、どうすれば経済が成長するのか分からないものだから、説得力のある議論ができないのだと思います。むろん、「成長戦略」という言葉は頻繁に使われますが、「それで何をするのですか」と聞くと、大概は何処かで聞いたことのあるような規制緩和云々という話です。話がそれますが、「成長戦略」という言葉は、「企業寄りの政策を取れ」ということの言い換えだと思います。】

結局明日の事は誰にも分からないだろうし、邦夫ちゃんに「日本一頭が良い」と言われた与謝野馨の経済政策なんかも、やってきた事が支離滅裂で実にご粗末なものらしい。偉そうにしていても「成長戦略」の具体策を分かっている人間がいない、という事が分かってある意味でほっとした。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

世界的投機マネーに対抗できるほどの国家予算があれば話は別でしょうが、日本政府の経済政策で景気浮揚を期待する経済人はいないと思います。過去の例では、公共事業で土建屋を潤して景気が浮揚したのではなく未開国日本に将来性を嗅ぎ取った投機マネーが集まって経済成長したのだということではないでしょうか。 株、為替、すべて既存の経済理論で動かずの中で政府の『成長戦略』そのものが無意味といった時代だと思います。
政党間の論争、誹謗に経済を語るのはやむなしとしても、政府に立案実行を期待する時代ではないのでは・・・・。

senkawa爺 さんのコメント...

匿名さん
コメントをありがとうございます。

経済の事など何も分からないのですが、周りは老人ばかりで不景気で本当に困っている人を知らないものですから、ほっとしたなんて書いてしまいました。

仰る通り、困っている人は政府や他人を期待してはいけませんよね。