2010年3月4日木曜日

婦唱夫随

江戸時代の浪人に例えれば傘張り内職程度の仕事であっても、現代社会に於いて会社を名乗って仕事らしき事をしていると年度末月ともなると何かと雑用が増える。お陰で昨日は日記を書く時間が無くなってしまった。今日も夕方出かけなくてならないので、中途半端な時間だが早めに上げる。現代社会には様々なルールが敷かれ、老若男女従わなくてはならない規範が多い。今朝のニュースに接して思った事がある。

何でも昨日の参議院の予算委員会で大臣が3人が遅刻して定刻に着席できず、与党議員から厳しく突き上げられて開会が15分遅れたらしい。自民党総裁の当事者能力に英語で疑問符を突き付けたねずみ男がここぞとばかり大声を張り上げていた。拙宅の婆さんも「政府も予算の見通しがたったので少したるんでいるかもね。」苦い顔をしている。続いて、「しかも原口総務相がツイッターなるものをしていたみたいよ。」という事から話が拡がった。

爺「それは問題だな、あの手のものは否定しようにも送信時刻がはっきり残ってしまうし。コミュニケーションの連鎖で止めどなくなる可能性がある。ルールに基づいた時間管理が厳しく求められる政治家があんなものをやってはいけないと思う。似たようなものだが俺は暇つぶしにブログをやっている。これはこっちが勝手決めたルールで、日記だから1日1回、仕事のけじめがついたところでと決めている。」

婆「それは良いとして、政治家がインターネットの世界に入っていくのは考えもののようよ。昔、加藤の乱が起きた時、頭が良いとされている加藤紘一が判断を間違えたのはどうもインターネット情報に頼り過ぎたと言われているのよ。当時からインターネットの世界では彼の許に彼を支持する意見が多数寄せられていたため、世論は自分を支持していると信じて判断を誤り、森や野中みたい古いタイプの政治家にあっさりやっつけられてしまったわけよ。」

爺「彼が当時からPCを駆使していたら確かにその可能性はあるな。俺もここ数年インターネットで様々な意見を見るようになったが、確かに自分に都合のよい情報をえり好みしているようだ。まして政治家のホームページなんぞは支持者からの投稿が圧倒的多数になるだろう。政治家が民の声をPCだけで汲み上げる事が出来ると勘違いすると相当に危険だ。」

爺はどちらかと言えば新し物好きかもしれない、しかし何でも新しいものが良いと言う訳ではない、婆さんが言う通りかもしれない。趣味や性格が爺とは相当に異なり守旧という事では相当頑固な婆さんだが、テレビだけはよく見ていてくれる。毎日主なニュースについては朝晩解説付きで報告してくれるので大助かりだ。

因みに今朝他にレクチュアを受けたのは、スポーツ関連予算が省庁別にみると縦割りの弊害で、文科省だけでなく、たしか厚労省、総務省、経産省、国交省等に細分化されて物凄く沢山の無駄が存在している事。長野のボブスレーコースが廃止される事に関連して教えてもらった。も1点は失業者数が減ったという統計が発表された事。仕事部屋に来てそれこそインターネットで調べてみると成程その通りだ。

景気が良いか悪いかの判断指標にはいろいろあるのだろうが、失業者(働きたいのに職が無くて働けない人のことらしい)の割合を見るのが素人には分かりやすいように思う。本当に失業率のトレンドが低くなっていけば婆さん言う通り結構な事だろう。しかし現実、昨日久し振りに銀座を歩いていると、あの店もこの店も店仕舞いが多い。この風景が2ヶ月後の統計に反映されるとしたらと思うと素直に喜べない。

ニュースを見ながらこんな話をしている時、FC EXPO(電池業界の展示会)開催関連のニュースが流れた。詳しくは改めて書きたいが、これは面白そうだ。我が陋屋に太陽光パネルを設置する気は夫婦共に毛頭ないが、婆さんが買いだめしている電池の持ちが良くなれば、庶民の生活も相当に変わる事だろう。何れにせよブログのネタの多くは婆さんに依存している事を改めて感じた。

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