2024年9月17日火曜日

元気の素

 所謂暑気あたりかもしれぬが、昨日はまるで気持ちが落ち込んでいた。読者もお気づきだと思うがブログさえ書けなかったほどだ。しかし今日は何故か勇気凛々朝からやる気が満ちている。極端に言えば「矢でも鉄砲でも持って来い」で少し躁鬱症気味で危険かもしれぬ。考えられる理由が一つある。朝から洗濯機を開け中身を干そうと最初のタオルを取り出すと、手触りがおかしかった。当たり前だ、前の晩洗濯ものに石鹸だけ振りかけ、スイッチを入れずに寝てしまったようで、洗面所からキッチンにかけて粉せっけんだらけ。

仕方なしにモップで拭き取ったりモップを洗ったりひと騒動。碌でもない日の始まりで、何をしても上手くいかない、面白くない。そこで夕方になって考えた。「今日は敬老の日、誰かにちやほや持ち上げてほしいが、そんな気の利いたというか暇な人間が身の回りに居ない。ならば自分で気持ちが持ち上がるような贅沢な飯でも食おう。」てなことで、池袋東武百貨店の最上階まで行き、「人形町今半」に一人で5時少し前に暖簾をくぐった。予約が無いので受付で「2時間以内でしたらお受けします。」と言われたのは少し癪に障ったが、兎も角席を確保。

取り敢えずビールを注文して飲みながら「すき焼き」を注文。気分ががらりと変わったのがここからだ。久しぶりのすき焼きが美味かったのは勿論だが、担当してくれた歳の頃なら50歳前後の中居さんの態度がすごく良かった。キャリア的に大分ベテランだったと思うが不必要に口数が多くは無いが、こちらの希望を聞きながらツボを心得た箸捌きで、客が思うように料理を進める。肉は確か3枚かだったと思うが、野菜はかなりしっかり量があった。最後の飯はもういらぬ感じだったが、味噌汁から漬物までしっかり食ってしまった。

お茶を飲んでいたら、敬老の日なので店から手土産(長野県飯田市産のリンゴジュース)まで持ってきてくれた。この店はテーブルでの勘定なのでゆっくりして立ち上がると、外のエレベータまで見送り。ドアが閉まるまで深々と最敬礼。店が決めた通りの手順だろうが気持ちが良い。家内が他界して7年になるが、すき焼きを食ったのは初めてかもしれぬ。何れにしても、落ち込んでいた気分が回復したのは有り難い。今日から改めて元気を出す気になった。

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