2024年5月5日日曜日

失敗と修正

 誰にもあると思いたいのが失敗、ど忘れ、間違いの類。よくもまあ、これほど多くあると思うほど毎日繰り返している。小さく個人的なそれは修正することで人様に迷惑をかけずに済むが、場合によっては他人に迷惑を掛けてしまうこともある。有難いことに人間社会には謝罪のコミュニケーション術が多くあるので、その度に謝罪を繰り返している。それで人間関係が修正できればそれに越したことはない。ところが国家間にあっては戦争のように大きな間違いを犯すと、修正も容易ではない。

戦争の終結手順もいろいろあるが、昭和15年生まれとしては日本の手順を改めて勉強し、出来れば重要なことはブログに記録して多くの人にも知ってもらえば、少しは社会に役立つかもしれぬ。日本は明治維新の国内混乱(いわば内戦)を経て、外国と対峙してこれまたいろいろな戦争を起こしてきた。これら一連の戦争が一段落するのが昭和20年。これは文字通り一段落であり、その後短く見積もっても10年間くらいは国内が相当混乱していたはずだ。小生の青年期にあたるが、やっと読み書きを覚えたばかりの未熟だったから、社会の実態などは理解がとても生半可。

最近少しずつ理解ができるようになってきた。最後の戦争がどのように終わったか、これも大変興味深い問題だ。終わりの前に自分なりに最後の戦争を定義しておく。明治以降日本が軍隊を持ちはじめ、やれ防衛、今で言えば安全保障を叫び始めて最終戦に突入した日は米英蘭に宣戦布告した昭和16年(1941年)12月8日にしておこう。詳しくはないが、最初の1年足らずは日本も戦況も悪くなかったようだ。しかし無理はどうしても長続きしない。

1年を過ぎるともう敗色が見えてきて、1943年11月にはエジプトのカイロにアメリカ大統領・英国首相・中国首相が集まって、日本に降伏を呼びかけている。日本は世界でも有数の軍事力があると思っているので、勿論応じずに無視する。更に、既に大きな塊になっていた連合軍アメリカ・イギリス・中国の代表(後にソ連参加)が1945年7月に降伏後占領したドイツのポツダムに集合して再度日本に降伏を呼び掛けた。これを受け日本国内は混乱するが、結局は9月2日降伏することになる。兎に角、他者を巻き込む大きな間違いは、修正が難しいことを現代人も学ぶべきだと思う。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

イスラエルvsハマスは、世界中で終戦すべきとの声が高まってきましたから、何とか終結に向けた動きを米バイデン氏が躍起のようですね。
しかし、ロシアvsウクライナについは、火付け役のバイデン氏が退場する道が無いのですから、やめようとする気配が見えません。バイデン氏のライバルであるトランプ氏が大統領になったらウクライナ戦は終わらせるでしょうが、代りの戦争に火を点けるのでしょうか。
それよりも心配なのは日本ですね。終戦する手蔓は無いでしょうね

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あな さん
何時もコメントをありがとうございます。
バイデン大統領のダブルスタンダードも困りものです。
しかしそれ以上に、ご指摘の通りで日本政府の態度の態度が良くないと思います。
岸田氏はいつまで首相に居座るのでしょか、心配です。