昨日朝7時過ぎには家を出て故郷長野市へ。昼から市内のホテルで高校の同期会があったからだ。ところが、この時間を勘違い、11時からのこと思ってしまっていた。認知症だと思いたくはないが、その初期症状らしきことが最近屡々起きる。購入済みの指定席切符が大宮発8:59かの新幹線。会場のホテルに10時半ころ到着予定だからしかたない。大宮までは有楽町線地下鉄とJR埼京線で簡単にけるが、この時間帯の乗車経験は本当に久しぶり。
山行の時はもっと早いし、普段この時間帯に公共交通機関を利用することは先ずありえない。若い頃は毎日利用していたと思うが、所謂通勤ラッシュの時間帯。特に地下鉄の混み具合は記憶が無くなっていたので、若き勤め人のご苦労を再認識できた。長野市内もゆっくり散歩してホテルに到着すると、小生同様勘違いをした人が一人いて、更にさもありなんと慮ってくれた幹事役の一人、昔からかなり親しい友人が会場の待合室まで案内してくれた。
そこで3人で馬鹿話をしながら時間を過ごせたのはありがたかった。11:30になると幹事役の友人が名札を持参、会費を徴収してくれた。12時前にはほぼ全員が集合、参加者は38名とのこと。卒業時は約400名だから既に1割を切っている。不参加の友人全てが物故されたわけではないだろうが、参加されている友人たちも杖を頼りに歩く人も結構居る。宴会が始まる前に昔生徒会長などをした友人の講演。彼は縁故者のいない松本市内での大成功者。「市民タイムス」なるタブロイド判の地方紙を発行し、現在は固定読者6万人近くなり、昨年50周年を祝えたとのこと、半世紀以上に亘る苦労話を披瀝。
新聞は地元で定着を果たし、事業も拡大、彼自身も今や南信では押しも押されもせぬ松本の名士だから、出世の鏡と言えるだろう。今から彼を見習えと言われても、時すでに遅しと思うのは小生ばかりではないはず。むしろ大勢の友人と酒を酌み交わしながら昔話や、今後のこと、これは持病のことやら墓仕舞いをしたとか、旅立ちの準備に関する話が多かったようにも思う。締めになって幹事から今後のことについて意見を求められたので、小生は「年に1回、日帰り、昼で」とお願い。特に反対は無かったので、幹事もホッとした様子。
隣りに座っていた昔からの親友は、酒を飲めないこともあり、「何も大げさの会場でなくて、喫茶店でも良いじゃないか。」と言いたかったようだ。何れにしても今後は、毎回今生の別れの場になるに違いない。
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