2024年1月8日月曜日

無成功体験

 オリジナルはフランク・シナトラ、日本では布施明が歌って大ヒットした流行歌にマイ・ウエイがある。オリジナルの歌詞は別として、日本語の歌詞「今船出が近づくこの時に、ふと佇み私は振り返る~」は、中年の男性がこれからも自ら信ずる道をひたすら歩むよ、と高らかに歌い上げるので人気があるのだろう。小生も好きな一曲であるのは間違いない。しかし、人生七回目の七草の朝を迎え考えてしまった。昔は一月七日朝は七草粥と決まっていたが、今朝もいつも変わらぬ納豆と豚汁、風情もヘチマもあったものじゃない。

そしてパソコンに向かってブログに何を書いたら良いか考えてみた。今年も昨年もその前の年も更にもっと前から世の中は激しく動いている。人生を顧みれば激流に流されている小舟乗り合わせたようなもので、為すすべもなく船べりにしがみついているに過ぎない。そして今後どのくらいの期間になるか知らぬが、余生の社会が平穏になることは期待し難いだろう。昨日は先のことは予想しないと書いたばかり。昔から「ケ・セラ・セラ」の歌詞が好きなのだ。

だからと言って、自らの信念は無いので自らの何を頼って生きたものが問題だ。過去を振り返れば失敗は山のようにあるが、うまくいったことは小学校から大学まで落第せずに卒業できたことぐらい。社会に出てからの成功体験は皆無に等しい。サラリーマンでどこでも出世できぬまま四つの会社を渡り歩き、更に自分で起業もしたが、10年ほどで潰してしまった。とてもじゃないが子や孫たちには見倣ってほしくない体験でもある。昨夜も恒例の高校同期生とのリモート懇談があって、いつものことだが、小生以外の4人の参加者は、それぞれ海外での体験を含め、成功体験をされてきた事がよく分かる。 

小生には残念ながらそれが無い。そのうちに一人の友人が「今、日本の一人あたりGDPはG7で最下位、嘗て日本が世界第2位に居たことを思うと隔世の感だが、労働者人口一人あたりに置き換えると、今でもトップクラス。」とのこと。要するに高齢者の社会貢献が悪すぎるとのこと。するともう一人がすかさず言った「だったら年金をもっと値上げしてみろ!」これも尤もかもしれぬが、実現は期待し難いだろう。そこで小生は少しでも社会に貢献すべく、国民・厚生年金を含む全年金1年で約233万円は1年で使い切るようにしている。1日で使える金額は約6千円。これを幸せと感じつつだ。

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