2023年10月15日日曜日

東京の地面

 笑い話にもならないが、今朝土砂降りの雨の中、大学同窓会に出席するつもりで三田の大学キャンパス迄行った。案内状にあった第4校舎1階の417番教室が見つからない。別のイベントの案内をしていた若い人に協力してもらった結果、ハガキには明記されていなかったが、会場が日吉キャンパスだろうということになった。自宅から三田まで来るのに既に1時間以上、ここから日吉まで行けば更に1時間は優に超えそうだ。結局諦めて有楽町で昼飯を食って帰宅した。

帰宅してから雨は止んだが薄ら寒く、個人的には一種の厄日だったかもしれぬが、改めて東京の変貌ぶりを観察することになった。大学に通い始めたのは60年安保の前の年。当時は新宿から山手線で渋谷まで行き、1年生の時は渋谷から東横線で日吉まで。2年生からは渋谷から田町行きバスで慶応大学前までだった。今日はその渋谷からのバスを利用した。山手線の外側はワシントンハイツなるアメリカ軍関係者の住宅が立ち並び、渋谷の街自体もなんとなく薄汚れた感じで、東口から出るバスも本数はそんなに多くなかった。

今朝は地下鉄副都心線で行ったので、地上に出るのが一苦労。流石に高速エスカレーターを利用してしまった。東口から見える風景も大きな様変わりだ。昔は東急文化会館が威風堂々の感だったが、これもヒカリエなる高層ビル群の一つに過ぎない。バスの停留場は番号が87番、雨の中警備員に3回も道を訪ねてやっと辿り着く始末。東急文化会館と東横百貨店を繋いでいた空中歩道は、両者とも無いのだから当然無い。本当に高層ビルの谷底だ。バスは昔通り渋谷から恵比寿に抜け、白金北里研究所前、魚籃坂を抜けて国道に出るが、兎に角平屋建ては1軒も無く、両側は全てビル。

今朝観るともなくつけていたテレビが水問題を取り上げていたように思うが、これだけビルが立ち並び人口もそれなりに膨らめば、地面が重い重いと悲鳴をあげてるような気がする。東京が地盤沈下しても不思議はあるまい。

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