2023年9月13日水曜日

見守るのみ

 つい先日、林外相がウクライナの首都キーウを訪問してゼレンスキー大統領と2国間協定を締結したことを些か無責任ではと批判したばかりだ。案の定と言うべきかどうか、林氏は今日の内閣改造で外相から外されてしまった。日本は官僚がしっかりしているから政策の継続性は担保されていると思う人も多いだろうが、果たしてそうだろうか?昨夜テレビ(BSTBS報道特集)で、元首相の細川護熙氏と自民党総裁河野洋平氏が出演して小選挙区制誕生の経緯を聞いた。

当時政治改革を目指した小選挙区制導入を主張した細川氏に対して、自民党が壊れてしまうと強硬に反対した河野総裁。2回目の会談で細川氏は自民党案を丸呑みして実現に至ったらしい。細川氏はその後の動き、即ち現在自民党を長らく与党にしている事実を見て、それでもあの選挙制度改革は成功と語り、河野氏は失敗だったと語った。詳しくは書かぬが、細川氏は選挙制度の改革で一応政権交代の目処が立ったこと評価し、河野氏は与党執行部の力が大きくなりすぎて、広く国民の意志を汲み取る必要が無くなったこと。結果的に個々の政治家が多分に劣化してしまったことを指摘していた。

確かに現在の制度は自公与党に大いに優位に働いている。しかし「色は匂えど・・・話が世誰ぞ常ならん」だ。今回の内閣改造は大方の人がびっくりしてるだろうが、小生も当初意味が分からず少し驚いた。しかし昨夜のテレビによれば弱小派閥、仲間が少ない岸田首相にとってはそれなりに考えた内閣の延命策らしい。そのいじらしさには思わず笑えてしまうが、本人は必死かもしれぬ。不思議ではあるが、内閣支持率もここ3ヶ月は上昇中とのこと。

首相にとっては結構かもしれぬが、30才以下の若年層は支持が遠のいている。河野洋平氏は、予算編成の推移からこの国が潰れてしまうのでは?と心配を述べていたが、これもどうにかなるのだろう。何れにせよ孫たちの世代の出方を見守るしかない。

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