2023年6月21日水曜日

虚実の判断

 ブログを書き始めた頃、頭を整理するために幾つかの項目を考えた。中に<メディア関連>があってこれ迄に316件書いたことになっている。元々の職業がマスコミと極めて関係の深い広告屋だったので思い入れもあった。しかし最近の情報源として何に頼って良いのか分からなくなって困っているところだ。現役時代のマスコミと言えば新聞雑誌にテレビとラジオの放送メディアしか考えられなかった。ところが現在はテレビも新聞も特別の地位を占めているとは言い難くなっている。

調べてはいないが、テレビや新聞からの情報に頼る人や、その人たちの視聴時間、読む時間は一頃よりかなり減っているだろう。新聞や雑誌は言うまでもない。発行部数は激減して、「週刊朝日」まで廃刊の已むなきに至っている。現役時代世話になった雑誌「家の光」は当時最高部数180万部に達したこともあり、その雑誌の広告だけで入社した広告会社は食っていたようなものだ。ただ、社長が偉くて、雑誌「家の光」の寿命を見込んでテレビ広告に乗り出すために、小生が入社後に開局した東京12チャンネルに分不相応とも言える投資をして、社員を半ば預ける形で、新入社員の再教育を図った。

思い出話は切りが無いのでやめるが、一時マスコミの中で圧倒的地位を占めていたテレビ放送。この放送内容が大分変わったことは言うまでもない。最近も未だ朝夕30分ずつニュース番組は観るが、我が情報源としてあまり役に立たなくなっている。また、1日遅れになるが「時論 公論」のニュース解説番組も観るがこれもあまり参考になったためしがない。何故か、情報が多すぎるからだ。<過ぎたるは猶及ばざるが如し>とはよくも言ったものだ。

TVチャンネルが多すぎて、どのチャンネルを選んでも情報の内容が極めて薄っぺらになってしまっている。かと思えば、何度聞いても見てもあまり意味のないことが繰り返し放送される。最近で言えば、岐阜県の自衛隊射撃訓練場で起きた事故関連報道、今日も死亡した隊員の葬式か何かがニュースになっていたが、これが全国に放送される意味はどこにあるのだろう?NHKも民放も同じだが、ウクライナの戦争関連報道を連日してるが、これも意味が分からない。

恐らくプロデューサー自身も意味が分からず作ってるような気がしてならない。中米の関係についても分かった顔をする解説者を引っ張り出してなにか言わせるが、前提となる情報は全部海外からの仕込み。何が実であり、虚であるかプロデューサー自身に定見が無くて、どうして視聴者を説得できるのか?観ても意味が無いから観ないことにしている。

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