2023年4月26日水曜日

常識の打破

 今日はたまたま雨模様だが、若いエネルギーが活躍する青葉若葉の季節だ。年老いた身としては何か益しなことを書きたいが、あまり上手い考えは思いつかない。ただ思うのは若い人たち、特に今年社会人になったり未だ学生である孫たちの世代のこと。彼等はこれから自分で人生を切り開くことになる。彼等は両親や我々世代とは異なり、かなり厳しい荒波に遭遇するように感じる。前世紀までの日本人は、日本標準の中で生き抜けば何とかなった。しかし我々の周辺に居た日本人が減少することが味覚になった現在だ。

最近思うことは、この日本標準は昔から言われてはいたが「日本の常識は世界の非常識」的なことが多い。従って今後の社会生活は否応なしに世界標準を押し付けられることが多くなると思う。具体例を上げられないのが辛いが、漠然と思うのだ。たまの外国旅行も3日もすれば飽きが来て、白米と味噌汁が恋しくなって「どうも横飯は性に合わない」なんて贅沢を言って半世紀を過ごしてきたので偉そうには言えぬが、もっと世界を知るように務めることを勧めたい。

手始めに外国語のことで一つ。今既に小学生時代から英語教育が始まってるようだが、それはそれで結構だと思う。日本語も丁度っこに学ばないうちに外国語なんか意味が無いと言う識者もいるが、そうとも言えないのではないだろうか?現在はインターネットがあるので、英語習得に必要な時間は我々と比較すれば相当短縮されていると思う。そこで勧めたいのが第2外国語。既に我々の時代にも大学に行けば必須科目として存在はしていた。しかし正直なところ、専攻したドイツ語は教科書も未だに満足に読めないのが現実で、反省しきりである。

今の大学では選択範囲は広がっているかも知れぬが、第2外国語はもっと幅を広げてアジア各国以外に中東やアフリカまで拡大してほしいものだ。そんなことをすればおかしな日本人が増えて、古来の伝統や固有の文化が毀損する可能性は確かにある。しかし新旧の交代で失うものが出るのは仕方あるまい。些か暴論にすぎるかも知れぬが、我々世代のエリート諸氏によって形作られた社会を一度打破しないことには、今後若い人たちの苦労が更に大きくなる。

0 件のコメント: