2022年12月25日日曜日

マンネリ報道

 今年を振り返って考えても碌なニュースが浮かんでこない。そして来年を考える時、良い年であってほしいと願わずにいられないが、その期待が実現する可能性は低く、暗い見通しばかりだ。ロシアのウクライナ戦争が全体に暗い影を投げかけているが、それにも増して嫌な気分は、日本政府の悪乗りした態度の悪さでもある。たまたま昨日はウクライナのゼレンスキー大統領のアメリカ訪問が大きなニュースになっていたが、これが戦争の方向を変える気配は全く見せない。

むしろ火に油を注ぐ形で、戦争は年が明けても長く続くことを示唆するのみだ。ウクライナとアメリカが同盟関係にあるのかどうか知らぬが、バイデン政権はあたかも同盟国であるような振る舞いをしてる。悪玉のロシアは戦いが思い通り進んでいないようにも報道されるのが、プーチン大統領は当初からの方針を変えるつもりは無さそうだ。ロシアの継戦能力は日本では比較的脆弱との報道が多いが、だからと言って後1年以内に「参りました。」と手を上げる根拠は聞かない。

個人的にはむしろウクライナが被っている産業被害の程が気に掛かる。連日報道されるウクライナ東部の一帯に広がる戦争地帯に、非武装の市民が如何ほど居住してるかが知りたい。嘗て4500万人と称されたウクライナの人口、既に700万人が国外に脱出し、戦死者が100万人となれば、人口そのものが20%近く減少している。先の大戦で日本が300万人の戦死者を出したことと比較して考えても、国家を形成する市民の形が相当崩れているのでは余計な心配をしている。

彼の地の戦争についてどこのテレビ局も似たような報道ばかり。解説する識者も似たようなメンバー、外国の資料に基づく我々日本人には意味の無い解説が繰り返される。言わんとするところは、早くプーチン大統領が降参すべきとのべき論ばかり。第3者である日本人として、戦争終結に向けて異なる見解を聞きたいものだ。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

とどのつまりとしてアメリカは、軍事産業の使える市場と、有り余る徴用軍人の使い道を考えなければならないのでしょう。
これを考えるのは、共和党だろうと民主党だろうと、変わらぬ思案のネタと見ます。
結果的には、ベトナムだろうと、湾岸・中近東、どこでもOKと見ます。
今はウクライナでやってますが、別に台湾だろうと構わないのでしょう。しかし、台湾では米中て゜直接対決の構図になりますから、ウクライナを終わらせたくないだしょうし。アメリカの兵隊に死者が出ている訳ではありませんから、世論的には厳しい事は無いでしょう。
日本の報道を聞いていても判りませんが、ウクライナ国民の本気度として「玉砕したでもロシアに勝ちたい」のでしょうか。
アメリカはウクライナが終わるようなら、またアフガンに戦火を点けるのでしょう。
ロシアを負かすことは、できません。これは、アメリカだろうと中国だろうと同じでしょう。通常の戦闘であれば、どんどん撤退していけば済むことでしょう。負かすためには核戦争しかないでしょう。しかし、誰も地球を滅ぼしたという汚名を着たくはないでしょう。
このばかげた戦争を終わらせる道は、ウクライナでのクーデターでゼレンスキー政権を倒すことです。プーチン政権よりは簡単でしょう。
後はバイデン政権がつぶれるまで2年間待つだけです。民主党にもバイデン政権に反感している人がいると信じたいで

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつも貴重なご意見をありがとうございます。
ほんとうにあめりかというくには不思議ですね。
戦争で軍事産業がおおもうけしてるのは間違いないでしょうが、それがどれほどアメリカの国益につながってるのか、理解しかねるところです。