2022年10月10日月曜日

秋祭り

 社会人になったばかりの東京オリンピック当日は、何故か故郷長野市内のパチンコ店にいたことだけが記憶に残っている。この日を含め10月10日は昔から晴れの特異日と思っていたが、何故か今年は寒さが早くやって来てパッとしない。秋は台風も一段落して、本来運動会や遠足、きのこ狩りに栗拾い、秋祭りと楽しみが多いし、灯火親しむで読書にも良いし、日本人には凌ぎやすい心地良い季節のはずだ。

ところが、我が町の秋祭り(長崎神社)は今年も中止らしい。1週間ほど前の夕方2キロ近く離れた池袋地区の御嶽神社の神輿がでていたが、本来御嶽神社氏子の西池袋一帯の町々が駅前を中心に盛大な10数台での神輿渡御をやって大いに盛り上がるとしたものだが、1町内1神輿だけで騒いでも、僅か1時間足らず交通の妨げになるだけで終わってしまう。今年もふくろ祭りは提灯飾りだけで中止かと思いながら、しょぼふる雨の中池袋駅前に行くと、駅前大通りが通行止になって、完全にふくろ祭り仕様。

神輿の姿形はないがよさこい祭りだけはやってる様子。もう夕方5時近くで殆ど暗闇で雨さえ降っていたのだが、交通規制に動員されている多くのパトカーとお囃子らしき音楽に引き寄せられた。集う観衆は例年の3割にも満たないと思うが、踊り手の皆さんは昔通り元気ハツラツ。間近で観させてもらったのは高知県からやってきたと言う「絆」連の皆さん。「池袋の皆さん、コンニチワ!よさこいの本場高知から参りました絆です!宜しくお願いします!!」周りを見るともう出演済みなんだろうが、「国士無双」とか「風林火山」とか印の入った衣装を身に着け、歌舞伎役者まがいの化粧をした男女(彼らは傘を指していない)が沢山拍手を送っていた。

観客が少ないとは言え3年ぶりだから出演者は本当に楽しそうだ。こんなご時世でも遠く四国から池袋まで来てくれた心意気には心から感謝したい。改めてホームページで確認すると、今年の参加チームは全78チームとある。最盛期に比べれば3分の2位かもしれぬが高知だけでなく北海道からの参加チームもあったようだ。昔からひねくれ者で祭りへの参加経験は少ないが、あの一体感の感激は忘れられないくらい素晴らしいものなんだろうし、観ていた年寄でさえ高揚感貰うことが出来た。

来年かいつかは分からぬが、日本各地で神輿担ぎも合わせて行われる本格的祭りの復活する日が待ち遠しい。

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