一昔前は区役所（支所）で様々な書類を受け取るためには住基ネットに登録して予めカードを貰っておく必要があった。このカードが今も通用するのかどうか知らぬが、何年か前に新しいお知らせが来て、マイナンバーカードなる似たようなカードを作成することになった。今度のカードは顔写真付きで５年毎に更新する必要があり、面倒くさく思っていた。しかし作ったから、実印と同じように押し入れの奥に大切に仕舞い込んであった。
ところが、最近これが健康保険証代わりになるという話が流れ始めた。保険証は身分証明証代わりになるので何時も財布に入れているが、身分証明書を二つ持つ必要もないので気にしないでいた。ところが最近になると、保険証と紐づけると何某かのお金がもらえるとの話が広がり、先週友人が紐づけをしてきたとのこと。根が卑しいので、お金がタダで貰えるとなるとすぐ気持ちが動く。だから振込詐欺に引っ掛かると分かっているが、性根が治らなず困ったものだ。
話を聞いて翌日、区役所に電話をすると、聞いたとおり簡単な手続きらしいが、支所では出来ず本所まで来てほしいとのこと。本所は少し遠いが、歩くことが日課なので遠くなることは気にならない。むしろ遠くに行けば新しい飯屋も見つかるだろうと喜んで行ったものだ。確かに手続きは簡単だったが、現金が貰えた訳ではない。代わりに銀行のキャッシュカードに来月からポイントが溜まるとのこと。銀行のキャッシュカードは殆ど使ったことがないので、そのポイントの引き出し方を訪ねると「それは銀行にお問い合わせ願います。」とした上で親切にも「カードでのお買い物をされたほうが良いですよ。」とアドバイスまでしてくれた。要するに登録したキャッシュカードで買い物が２万円分できると理解した。
随分親切なことだと思うが、こんなキャンペーンまでして国民にお金をばらまく意味がどこにあるのだろう？貰っておいて疑問を投げかけるのもどうかと思うが、相当な無駄遣いではないかな？別の友人が言うには、デジタル化社会を構築するには国民の総背番号化が必須だ。しかしマイナンバーカードの普及が進まず、普及率が３０％台に留まっているから已むを得ないだろうとの事。その第一歩が健康保険証との紐づけとは少し話が遠すぎる感じがする。聞けば豊島区内で、マイナンバーカードが保険証や通院カード代わりになる病院は無いらしい。
当然ながらマイナンバーカードは再び押し入れの奥。むしろ、運転免許証と紐づけたほうが利用価値が増えるのでは？
2 件のコメント:
健康保険証代わりとするためには、現行システムでは件の紐づけ申請をする必要があります。
しかし、既にマイナシステムの内部処理としては、その紐づけは行われてり、件の紐づけ申請をしてもしなくとも個人の医療履歴はデータベース化されています。
国民は件の紐づけ申請することで、それを見ることができるようになるという仕掛けです。私、昨日件の紐づけ申請したのですが、完了した時点で医療費など諸々が見れました。
住基カードは、マイナンバーカードを取得すればただのゴミということらしいです。
https://www.soumu.go.jp/kojinbango_card/05.html
運転免許証との紐づけは、数か月前に閣議決定しましたから、数年先には行われると聞きました。
マイナンバーカードを普及させたいのは、住基カードを含めて、党派を問わず歴代政権の夢のようです。ならば、6年ほど前に強制的に配れば良かったろうと思うのですが。COVID-19ワクチン同様に自主的に持たせる意味があるんでしょうか。
最後に、ポイント云々は別にして、今般の件の紐づけ申請はやっつけたほうが手間無しですよ。どうせいずれはそうなります。
それにしても、こんな大きなシステムを作っちゃって、日本の能力で維持できるんでしょうか。
また、マイナンバーカードを普及させて何をしたいんでしょうかね
呑兵衛あなさん
いつものように詳しい解説ありがとうございます。
欲をかいて無駄な申請をしたかと思いましたが、貴兄の解説を拝読して少し安心しました。ここ８年通院している大学病院のデータは現在のところ通院のたびにプリントを貰っていますので、マイナンバーカードに頼る必要はないのですが、将来はなにか役に立つかも知れません。問題はそれまで生きているかどうかですね。
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