2021年10月21日木曜日

憧れと現実

 たまたまであるが2日続けて早朝からNHK/BSで「日本百名山」を観た。昨日は「甲斐駒ヶ岳」今朝は「五竜岳」だった。どちらも1回は登ったことがある懐かしい山だ。ところが番組からは懐かしいシーンがなかなか見えてこない。理由は登山経路がかなり上級者向けとされている経路だったためだ。思うと山へは今でも強い憧れがあるが、我が登山はいつも老人向けの易しいコースで、いわゆる難コースへの挑戦は殆ど無かった。

易しいコースであっても素人にはかなりな困難も伴い、実際に怪我をした経験もある。従って登山の醍醐味は随分味わった一方で、危険を伴う趣味であることも身に沁みている。テレビ番組は、多くの視聴者を満足させるためにいろいろな見せ場を設けなくてはならないから、上級コースを選んでプロに行程を踏ませるのは当然かも知れない。これを観る多くの素人が登山を実行しようと思うか、危険そうだからこの山は敬遠しておこうと思ったりすることになる。

もしこの番組をこの山に行く前に観ていたら、そこに行くのはやめたに違いない。登山愛好家も多いだろうが力量は千差万別で、昔、後期高齢者以前くらいまでは、ガイドブックに<初級>或いは<上級>なんて書いてあると食指が動かなかったが、今は専ら<初級>専門で楽しんでいる。思うと我が人生、何をしても素人、玄人の粋に達したものは一つも無い。変な自慢だが、世の中玉石混交の中に居て、何をするにも常に石塊だったし今後もそうだろう。

と言うことは、何をしても自分に甘く、自分への言い訳が許されることになる。何をしようといつでも辞めることも出来る。その気楽さがこれまで長生きできた最大の理由かもしれない。自分に甘いのだから他人に対しても寛容であるべきだ。特に政治的ポジションは人それぞれだから、極右であれ、極左であれ友人としての付き合い方を変えないようにしている。ただ一種の病気だと思うが、虚言癖の人からはなるべく距離をおいている。

また親族、友人にもいろんな宗教の信者がいるが、宗教に依っては嘘を許容する場合があるので、特定宗教に熱心な人も警戒感を持ってお付き合いさせて頂くのも仕方ないと思ったりしている。何れにしても残り少ない人生だろうから、できるだけ平穏でありたと願うのみだ。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

今晩22:00〜23:00、NHKBSプレミアムのコズミック フロント「海の起源をめぐるミステリー」を見ます。

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
こんにちわ。
ミステリーですからきっと興味深く面白いと思います。
折角ですから、私も録画予約します。