2021年10月19日火曜日

バラマキ合戦

 先ず読者各位にお詫びを申し上げます。昨日のブログを読まれて違和感を感じた方も多いと思います。今朝早くに内容は変更させて頂きましたが、昨日の内容に重要な間違いがありました。昨夜、土曜日一緒に飲んだ後輩から連絡があって指摘されました。「後10年も生きたら家を処分しなくてはならない」と記述したのですが、「先輩が早くも認知症になったかと心配しましたよ。」

毎月小遣いを5万円ずつ使っていくとしたら、10年間で6千万円になると勘違いしていたのです。小中学時代から算数は苦手でしたし、今でも同じですから認知症ではないつもりですが、この自信はかなり危ういものかもしれません。数学者で文もよく書く藤原正彦氏も、日本が先の大戦で大敗した理由の一つが数学者の意見を聞かなかったからだと断じています。予てから傾聴すべきご意見と思っていましたが、本当に算数数学が苦手な人間は駄目ですね。

己のことを棚に上げて言うのもおかしいと承知の上での話です。今日から総選挙が開始です。政治に興味がありますので報道やチラシなどを読んで、各政党の公約を比べても、違いが分かりにくいことは既に書きました。更に混乱してしまうことがあります。月間文藝春秋11月号に掲載されて論議を読んでる現職の財務事務次官矢野康治しの投稿のこと。一読以来もう何日も経つが、難解なので敢えてブログでは触らないできた。

次官と言っても財務官僚の最高責任者で、財務大臣は10日で首になっても不思議はないが、最低でも2年近くは財務省全体を指揮するのが普通だ。この投稿が主張するところは選挙でもはっきり分かる通り、政治家が与野党ともに国民にお金をばら撒いていることの批判となっている。当然ながら与党政治家からも非難する意見が聞こえてくる。各省庁の次官ともなると国会に呼ばれることも無いから、普通の国民や普通の政治家は肉声に接することも少ない雲上人だ。

ところが矢野氏は敢えて自らの名前で意見を開陳したことになるので極めて異例、但し彼は事前に財務大臣麻生太郎氏の許可を得てるので、と平然としてる。先に述べたようにボケ老人には善悪の判断はつきかねるが、今回の選挙でも予算を節約しようと訴える党は皆無で、矢野氏が言うように予算バラマキ合戦が事実だから、どこが選挙に勝利してもバラマキが実現することだけは間違いない。

問題はそのバラマキが本当に悪いのかどうかだ。冒頭書いた通り無駄かどうかは別にしても、月に5万円の出費が家系にいかなる影響が及ぶか分からなくなるくらいだから、矢野氏の説はもっともだろうと思うが、バラマキに傾斜している政治家諸氏はそうはいかない。昨夜もBSフジ「プライムニュース」賛否両論を聴いたが結局よく分からなかった。出演者は下記の4名何れも錚々たる専門家だ。選挙公約が悪だ、間違っていると否定した人は皆無だった。

西田昌司 自由民主党政務調査会長代理

大塚耕平 民民主党代表代行

田中秀明 明治大学公共政策大学院専任教授 元財務官僚

木内登英 野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト

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