2021年9月7日火曜日

興味深い報道

 今朝は久しぶりに朝日が上るのを見ることが出来た。5時半ころだったと思うが玄関前を東西に走る道路東の彼方、遠くの家の屋根越しに大きく赤いような黄色いような火の玉が輝いていた。なんだか非常に懐かしい者にやっと出会えた感じだ。高い山でご来光を拝むとなにか神々しさを感じたものだが、都会での日の出には親しみがある。それでも日中はそんなに気温が上がってこないで曇ってしまった、やはり少し変な秋の到来だ。

話が変わるが、2ヶ月ほど前にガラケーをやめてスマホに切り替えたので、未だ使い方に慣れていない。様々な不都合があるが、中で煩わしく思っているのが不必要な電話の多さだ。パソコンのメールも不必要なメールが多いし、テレビを観ても感心感激するような報道は乏しい。今朝のテレビ報道で感心したことが1件だけあった。下記である。

ベラルーシの首都ミンスクの裁判所は6日、国家権力奪取の陰謀罪などに問われていた反政権派幹部、マリア・コレスニコワ氏(39)に対し、禁錮11年の実刑判決を言い渡した。」マリアさんだから当然女性。ベラルーシの反政府運動は昨年の大統領選挙以来だからもう1年以上になる。彼女は3人の著名な仲間と一緒に活動していたが、ルカシェンコ大統領の弾圧が厳しく、他の二人は取り敢えず国外に脱出して国外から運動を継続することになった。

しかし国外からの運動はアフガンの日本大使館に見られる通り隔靴掻痒の感を免れないのだろう。マリアさん国内に踏み止まって活動を継続したが、遂に1年前の9月ミンスクで覆面姿の集団に連れ去られ、ウクライナ国境から強制的に国外退去させられそうになった際に、自らパスポートを破って退去を拒否し、拘束された。恐らくウクライナに追放は、そこで暗殺された仲間が多かったこともあるだろう。

またルカシェンコ大統領は日本のマスコミでは評判が悪いが、現地の事情は全く分からないので、どちらに理があるかなんてことは分からない。ただ感心したのは彼女の勇気だ。聞くと彼女は国立交響楽団のフルート奏者出身とのこと。何を好き好んで反政府運動に身を投じたか知らぬが、これから10年は牢屋にはいる判決が出ても余裕の笑みを見せている。しかも気のせいかも知らぬが口紅を塗って化粧までしてるように見えた。すごい美人だと思う。

ベラルーシの裁判所は勾留中の容疑者にも推定無罪の原則で、出廷の際私服を認めるらしい。でも映像は檻の中に入れられて手錠まで架けられていた。これが裁判中なのか判決後かは分からないが、日本との比較していろいろな意味で興味深く思った。

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