2021年8月21日土曜日

冗談だろう

毎日発表されるコロナの新規陽性者数、全国規模で見れば一時はゼロの県もあったが、もうそれは無くなり感染が全国に蔓延して1日で2万5千人を超している。この数字が示すのは概ね2週間前の数字とのことだから、もう暫くはこの傾向が続くだろう。当然ながら医療は逼迫、政府の官房長官は何を思ったか、約束通りコロナ病床の準備をしない病院を調査して締め上げるようなこと言い始めた。自らなすべきことをせず、他人のミスを咎めるなんて最低だ。

最低の政府だから世論調査の内閣支持率は釣瓶落とし。与党内に自浄作用が起きるかと思いきや、少なくとも倒閣の動きは見られない。聞こえてくるのは党内の怪しい動き、来月に迫った総裁選への様々な動き。誰を見ても、内閣支持率は下がってるが、政党支持率は下がっていないから、俺が或いは私がその甘い蜜を吸うのだとばかり蠢いている。その醜態は見てるだけで反吐が出そうだ。国会が野党はコロナ対応などを理由に、会期の大幅な延長を求めたが、与党は取り合わずに閉幕したのは6月16日のこと、既に2ヶ月以上になる。

当日の朝日新聞は社説で次のように述べている。『首相は自民党が野党だった2011年5月、東日本大震災を受け「国会を閉じるなどとんでもない」とブログに記した。当時は菅直人首相に会期延長を求める運動の先頭に立っていたのに、ご都合主義が過ぎる。』菅氏がブログを書いていたとは驚きだ。何れにせよ政府与党は国民の意向を一顧だにすることなく、オリンピックを強行し、コロナ対策を放棄してることだけは間違いない。更に来週パラリンピック開幕と来ている。

その中で、自民党総裁選日程が決定され、来月末の投票に向け政治が動き出すなんて悪い冗談にしか思えない。総裁選に真っ先に名乗りを上げたのが高市早苗氏、知る人も多いだろうが知らな人も多いだろう。他には昨年の総裁選に敗れた岸田文雄前政調会長や石破茂元幹事長、下村博文政調会長や野田聖子幹事長代行、河野太郎規制改革担当相、茂木敏充外相の名前が取り沙汰されてるらしい。少なくとも一昨日まであった菅首相の気味悪い笑顔が描かれたポスターが無くなり、同じ場所に茂木敏充氏が薄笑いしているポスターに代わっていた。

名前を取り沙汰された諸氏には共通するところがある。 他人と話してる時、他人の問いかけにまともに答えず、ひたすら自説の正しさを強調することだ。与党高官に共通かもしれぬが、、説得は相手の話を理解することに始まることがまるで分かっていない。誰が首相になろうと国民の声は届かない訳だ。

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