2021年8月17日火曜日

女性問題

 盆の間に色々なことを考えた。盆の中日15日は日本にとっては屈辱の敗戦決定日だが、政府行事の報道を見てても敗戦に至る反省は全く伺うことはせず、ただ宗教的に犠牲者を弔う形ばかりだ。これでは犠牲者は浮かばれないだろう。そこにアフガンの政権転覆が重なった。これも日本のマスコミは天気予報を大きく報道するばかりで、大きく扱わない。安全保障問題は日頃から重大問題と言っている政府関係者や識者からはアフガン問題に関して一言聞かせて欲しいが、まるで対岸の火事のようだ。

年寄としてはこれらの世相から女性問題に考えが及んだ。それもイスラム社会の女性問題なんか日本人には関係無いとばかり、社会問題でなく極めて矮小化された日本人としての個人的な問題だ。現代日本ではお妾さんなる存在は法律上認められていない。実は最近他界した極めて親しかった友人に複数のお妾さんが居て、相続を巡っていざこざが発生している。イスラム世界だったかどうか忘れたが、どこかの国では一夫多妻制公式に認められてる国もあった筈だ。日本が認めなくなったのはいつからの事だろうか?

調べるのも面倒なので調べもせず書き続ける。少なくとも明治時代の日本建設の偉人、立役者とされ、最近テレビドラマ化までされた渋沢栄一翁は数え切れぬほどのお妾さんが居たようだ。我が家の隣のお婆さんは最近施設に入ってしまわれたが、お妾さんだったのは町内で公然だったし、生前君子とされた人にお妾さんが居たり、他界後に異母兄弟姉妹が出現したなんて例は身内を含め数限りない。政治家にも昔話なら隠し子の話は相当あるが、現代の政治家だって同じことだろう。

ことほど左様に、我が国では妻妾問題が事実と法的根拠に乖離があることは明らか。にも関わらず誰も問題視しないのは何故だろう?男だけの5人兄弟で育ったので、昔から異性問題には疎かった。大学に入学して上京したのが昭和34年、悪名高い売春防止法案が実質施行される当月だ。六畳一間に同居することになった次兄が色々心配してくれたが、女性問題もその一つ。ダンスを教えてくれたり、ガールフレンドを紹介してくれた。

亡き妻は日頃から「神様が別の形に作られたのだから、男女同権は信用できない。我が家は男女分権で行こう。」と提案してたので賛同していた。幸か不幸か家内生存中浮気問題で一騒動はあったが、第2夫人問題は起きなかった。娘二人の戸籍以外に子供は居ないが、娘たちは「結婚したけりゃお好きににどうぞ。」と言っている。もちろんそんな気力も能力もないが、そんなことが実現したら相続問題が発生するだろうに。

イスラム世界に姦淫の罰として石打の死刑があることは知っているが、世界最古の職業とされる売春行為の刑はあるのだろうか?考え出すとこの問題は相当根深い。

4 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

ブログのコメントなので、長文は書きませんが。
自論としては「男女同権とは何時の時代かに、虐げられた西洋のとある女性の妄想」と考えます。
それぞれに役目がと持ち分があると思います。
古今東西を問わず、どんなに原始的な世界であっても、基本的には女性の方が賢く立ち回っていると思います。すなわち、恰も男が思いついた事でもあるかの如く仕向けているが、実は女の考えている事を映しているだけのことと見ます。
日本なんぞは、儒教以来は男尊女卑が華やかですが、実は尻に敷かれていると思います。しかし、それに気が付いていない・いないフリをしているだけと。
なんと言ったて、オッカサンです

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもありがとうございます。
ご意見に全く同感です。
西洋のことは分かりませんが、日本では天照大神以来女性が指導権を握っていたことは明らかですね。

tak さんのコメント...

いつも感心しますが、腹の据わった奥様でしたね。
浮気問題で一騒動・・・・とありますが、貴方との短い東京時代のおつきあいですが、よくわかります。
銀座へ連れて行ってもらいました。あの時の彼女かもしれません。

senkawa爺 さんのコメント...

takさん
いつもありがとうございます。
>腹の据わった奥様でしたね。
私もそう思います。
家内の口癖は「亭主には女性にもてない男なんかになってほしくない。」でした。
私もその言葉で調子づいていたのかもしれません。