2021年3月12日金曜日

季節も変わる

 近くにある小学校(廃校)の校庭にある辛夷の木。例年であれば巨大なソフトクリームのように真っ白に盛り上がるのだが、昨年秋に入った植木屋の職人が無残なまで枝を払ってしまったようで、スカスカ状態、それでも花が満開になってことが分かる。桜は未だだが蕾は大分ふっくらしてきたし、アカシヤの黄色と下に植わっているユキヤナギの白さが対照的で綺麗なものだ。我家の庭もボケが花を開き始めている。

昔はプランターが所狭しと並んでいて何がなんだか分からず草花が咲いて、春になると菫のお浸しが食卓に上ったことを思い出した。家内があの世に行ってすぐそのプランターは全て処分してしまった。兎に角、趣味が大違いで、こちらは何事もさっぱりしていないと気がすまない質。誰が見ても分からないことが無いようにしたいのだ。従ってボケの花と言っても木自体が50センチあるかないかだから花の数も勘定できる程度の話。大きめな木としては白い椿が1本あるが、これも先日枝を刈り込んで不景気な花の付き具合だ。

何れにせよ我が世の春と言うわけにはいかぬが、江戸の季節はまさに春、このまま進めば、あと1週間くらいで春爛漫となるだろう。この冬は上越での降雪が異常に多かった割に東京では雪が殆ど降っていない。年寄りには何かと便利だったが、果たしてこのまま行くかどうかだ。

季節は兎も角、コロナ対策はワクチン接種が全世界で始まり、こちらも世界的には様相が一変しつつある。人口の70%がワクチンなりで抗体を持つようになれば、その国は一応ウィルスを抑え込むことに成功とされるとのこと。アメリカ政府がワクチン接種を強力に推進して7月までに全国民への接種を完了する予定と発表したこともあり、世界一のコロナ感染国にも拘らず、これまで市民に要求していた制限を解除し始めている。テキサス州は飲食店の営業時間やマスクなどの規制を一斉に解除したし、ニューヨーク州でも映画館がオープン(但し入場者は客席の25%まで)したそうだ。

とは言ってもブロードウェイの芝居小屋は早くても5月までは再開にならないとのこと。変異種の拡大が心配されている欧州でも徐々に解除が始まっている。毎朝この報道を観て思うのは、少なくとも欧米では制限の解除がきめ細かい。日本もオリンピックを開催したいなら、ワクチンは勿論だが、それ以前の問題として都道府県別の感染状況でなく、もっときめ細かな感染状況の把握に務めるべきだ。ほぼ1年前に安倍政権が打ち出して、結果何も成果が上がらなかった全国の学校一斉休校の反省が未だ出来ていないとしか思えない。

環境の変化に対応して対策を変えていかねば、いつまで経っても蟻地獄から這い出ることは叶うまい。

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