2020年12月19日土曜日

会食接待

菅首相の会食回数が多いということを非難する向きが多いようだ。庶民と首相という要職にいる方では事情が違うだろうと思うが、庶民の気持ちは分からぬでもない。ただ興味を覚えたのは日本の会食接待文化と首相の消化器の強健さだ。

親しい人と会う際に、諸外国でもレストランで食事でもてなすことはあろうが、日本の会食は少し異なる。今は環境大臣の奥方に納まっている嘗てのお嬢さん(名前が浮かんでこない)がオリンピック招致委員会でぶち上げた「お・も・て・な・し」は欧米人に意味不明だったろうが、コロナ報道のお陰で少しは理解が進んでいるかもしれぬ。

日本ではビジネスの円滑剤として「食事をしましょう」と誘うことがよくある。菅首相の場合もこれで、殆どの場合、首相が状況を聞きたいと思う人に自ら声をかけて誘っているようだ。首相であれば、例えお茶一杯無くても声を掛ければ大方の人は無条件馳せ参ずると思うが、相当生真面目なんだろう。態々食事で接待するという形を取っている。しかもこれを毎日三度三度ならまだしも、日によっては食事を2回に分けたり、場合によっては3回に分けたりするらしい。

ならば公邸の一室に食堂にふさわしい部屋があるかどうか知らぬが、公邸で会うようにするのが合理的と思うが、会食の場を態々変えてるのも不思議な限り。欧米人にはとても理解できぬだろう。誘われてホットケーキと紅茶の一杯でも接待を受けた側は、相手が相手だけに恩を感じるものらしい。首相側も相手の要望なんかをよく聞くらしく、相手に政策への反映を期待させているようだ。とすれば首相の会食には非難に値するようなことは無いようにも思う。費用がどこから出ている?なんてケチなことも聞くまい。

夜の会食が三座敷なんてこともあるようだが、首相はアルコールを飲まないとのことだから可能なんだろう。食事の回数が毎日5回6回ともなればカロリーオーバーが気になるところだが、体型から推測すればその心配も無さそうだ。よほど克己心が強い人かもしれない。身体に一層気をつけながら頑張って下さいと声援を贈ろう。

日本では庶民にもこの接待文化は根付いている。だから首相の行為は責められないが、庶民は真似をしないほうが良さそうだ。 

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