記者魂

職業は時代とともに変化するので大学を卒業する頃には未だ無かったと職業が増えたのは当然のこと。その中で少しクラシックな話だが、ジャーナリストなんて職業も聞かなかったように思う。記者は新聞であれ雑誌であれ当然いた筈。もちろん民間放送も始まっていたので、放送記者も既に相当数いたのだろう。その記者の成れの果てでもあるまいが、最近はジャーナリストが溢れかえっている。

その事自体は悪いことではないので大いに頑張って、情報発信に努めてもらいたい。しかし、日本にジャーナリストが大勢存在する割には、社会の問題点を追求し、庶民のみならず指導層に対して正しいと思う道筋を断固示すような気骨を持ったジャーナリストが少ないのが残念でならない。マスメディアのお鳥目を頂く立場で職業人としての記者魂を見せつけてくれているのは、知る限りでは東京新聞の望月衣塑子氏だけだ。

フリーのジャーナリストになると流石に根性あるなと思う人材は何人か居るが、マスメディアに登場する機会が少なすぎて、発する意見の到達範囲が狭くなる。当然の帰結としてマスメディアを通して発信される嘘が拡散されていく。昨日も書いた通り日銀の景気判断のみならず、最近の政府発表には嘘が多すぎる。マスメディアの記者ももちろん承知しているはずだが、勤務する会社のメディアでの発表はできない。

一旦ニュースとして取り上げてしまったことを引っくり返すような意見を述べる場も無ければ機会も無いということなんだろう。10日ほど前のことになるが、アメリカ国防相を訪問した河野防衛相がアメリカからの謝意を表明されたと報じられた。サラリと書かれているが、日本商船の安全確保のための調査研究が何故アメリカから感謝されるのか。礼を言われる筋合いではないだろう。要するに調査研究とは名目で、アメリカの要性に応えているのは明白。

記事を書いた記者は嫌なほど分かっている。でも最後の部分は記事にできないのが宮仕えの悲しさか。

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