この国の産業構造

このブログ読者の多くはボーナスとは無縁になっている方が多いと思う。株の売り買いを熱心にされている方ならいざ知らず「この冬のボーナスが良かった業種とか企業名は?」なんて問いに答えられる方はごく少数のはず。昨日YouTubeで慶応名誉教授の経済学者金子勝氏の話を聞いてびっくりした。今日本で一番の優良企業はゼネコンだとい言うのだ。氏は元々現政権の経済政策には批判的であるのは知っているが、その実証に社員の給与を持ち出したのは新鮮だった。

この冬のボーナスで比較すると、トヨタ自動車より大手ゼネコンのほうが高い。
何故かと言えば、国の産業政策が新たな産業育成には少しも貢献せず、土木中心の公共投資に偏っていると指摘しているからだ。と断言している。念の為、みずほ総合研究所の調査でこの冬のボーナスの数字を確認してみた。

全体の平均支給額は74万7808円、対前年同期比で0.1%の減少
製造業平均は77万6818円 対前年同期比で0.6%減の
非製造業平均は65万1305円 対前年同期比で1.8%増
非製造業の内訳が興味深い
建設業が77万1379円 しかも平均年齢が35.4歳と非常に若い
この数字を上回るのは情報・通信の81万4000円のみで、年齢不詳だ
企業別トップ10には建設業が3社も入っているが、自動車産業が1社も入っていないのも確かだ

いつも書く通り経済のことは分からないが、日本に目新しい産業が芽生えていないことだけは確かなようだ。親類縁者にゼネコンに勤務しているものもいるし、ゼネコンが全産業のトップにいてどこが悪いと聞かれても答えられない。情報通信業界の高給は予てから知るところだが、我が現役時代高給取りの最先端にいた新聞や放送局も当時の映画と同じ斜陽に入りつつある。一方、新しいIT関連の情報産業も、嘗ての国営企業が大部分を占め、残りを少し胡散臭い人がひしめく電話屋さん、或いは神奈川県の中古ハードディスクをオークションで売って事件となった会社をイメージすると実に心許ない。

昨日に引き続き今日も寒いし、予報ではこれから雨または雪が混じるかもなんて言っている。なのにこれから出掛けなくてはならない。明日もどうなるか分からないので、気になっていることを早めに書いた。

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