2019年11月4日月曜日

対等と服従

長い年月相当親しく付き合わないと、その人の考えや家庭内のことなんか分からないものだ。まして遠い外国の人においておやである。また誰にも馬が合う人合わない人、好きな人嫌いな人がいるはず。勿論自分もその例外ではない。しかし国の好き嫌いは特に無い。行きたい国を順に上げろと言われても困ってしまう。国内旅行でさえ経験が少ないうえに海外旅行の経験は無きに等しいかも知れぬ。戦前の爺婆の多くは、外国と言えばシナとロシアと西洋の3ヶ国しか知らなかったと言う笑い話を読んだことがあるが、それと大差ないかも知れぬ。

しかし最近はありがたいことに知人友人の話や書物に頼らずとも、マスコミやネット情報で世界中の国について情報を得ることが可能になった。よって一時的にはそこを訪れたいと気持ちが動くこともあるが、それが実現する前にその気持は簡単に忘れてしまう。従ってかどうか、最近の報道によく出てくる特定の国に対する好悪の調査や、その対象となっている感情は理解しにくい。最近はその対象がアジアの隣国、韓国と中国に向けられるのは何故か?調査の必然が何処にあるのか不思議でならない。

特に最近問題が大きくなっているのが韓国。比較対照されるロシアや台湾と並んで最も近い隣国の一つだろう。調査によると両国間の嫌韓、嫌日感情が高まりつつあるらしい。韓半島出身の知人友人も昔は少しいたが今は一人もいないので、彼らにその心情を聞いてみることは出来ない。ただぼんやり思うことは、日本人と彼の国の人の考え方の奥底になにか大きな違いがありそうだ。その一つが先週の報道でかなり明確になってきた。

それは同盟国アメリカに対する思いである。先週日韓議員連盟の交流会があって韓国から40人を超す議員の来日があり、日本側からも与野党を超えて100人前後の政治家が参加したことが報道され、来日議員の中にはテレビ出演をした人もいる。この会議で議員同士の相互理解が何処まで進んだかは分からない。個人的にはっきり分かったのは、韓国の政治家は同盟国アメリカを同等の対場で考えていること。対する日本は同盟国アメリカを服従の立場で考えている。マスコミはこの大きな違いに気が付かないのだろうか?

日本はアメリカの仲裁を神の声のように取り上げるか、韓国はそれをアドバイス一つと受け止めるが、採用するかしないかは主体的判断としている。小さいようだが大きな違いだ。日本の政治家が全員ではなかろうが、テレビを観ていると明らかに韓国政府と要人をバカにしているような態度のが多く見受けられる。どっちの言い分が正しいかは判断しかねるが、心構えの差は大きすぎる。

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