2018年5月30日水曜日

誰をか信じる

多くの政治家は、座右の銘とするかどうかは別として「信無くば立たず」を肝に銘じていると思いたい。信とは何ぞ、選挙の得票数はたまた世論調査の結果か?総理大臣は選挙の得票数をもって信任を得ていると思っているようだ。それも一つの考え方ではあろう。詳しくは知らぬが、山口県の地元では断トツのトップ当選であったに違いない。しかし最近では殆どの世論調査結果で、総理大臣は信用できないとする人が大多数を占めるようになっている。但し総理の選挙区のことは分からない。

これも全く知らぬが、総理大臣の身分は重く、恐らく軽度の法律違反なんぞは免責されることが法律上定められているのかもしれぬ。しかし、行政の長として国会で口から出まかせを無制限に述べることを許されてはいまい。今年度の通常国会も愈々終盤、国難を乗り切るために大金を使って総選挙した割には何が国難だったのかピンとくる国民は少なかろう。確か韓半島有事が最大の国難と訴えたような気もするが、総理の期待に反して幸いなことに南北朝鮮問題は当事者の努力にアメリカ大統領が乗り融和しつつある。

我が国としては慶賀の至りだと思うが、信の無い総理閣下の動きは極めて不自然、ぎこちなさだけが目につく。代わって「働き方改革法」なる法案を重要法案としたいようだが、この法案については財界からの支持は高いようだが、労働者の組織(連合)から明確な反対意思が表明されている。実態が分からないので的確な判断は出来かねるが、連合からの反対は国民の大多数にとって余り好ましくないのではなかろうか。何でも法案の根拠がインチキであったなんてこともあるようだし、国難とも関係なさそうだから強行採決を何故したいのか、さっぱり分からない。

一方の「モリカケ問題」は同じ質問ばかりの堂々巡りでウンザリとの声を聴くが、小生には同じ質問ばかりには思えない。答弁は同じ答弁ばかりだ。今日も党首討論とやらで総理が集中的に質問を浴びたが、よく恥ずかしくもなく聞いたような答弁を繰り返すものよと呆れるより先に感心してしまう。国会議員が約700人もいるのだから信ずるに足る人もいると思うのだが、これが日本と言う国家の実態かと思うと残念な気がする。

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