2018年4月24日火曜日

シニアライフのお手本

今年の正月、妻の死亡について170人程の知人と友人に、来年の喪中案内の意味を込めて手紙を送った。お悔やみの手紙で返事をくれた人もいるが、すぐに電話をしてきた友人の一人から、今日久しぶりに昼食をご馳走になった。もうそろそろ食事でもして、少し楽しくやろうよと気を遣ってくれているのだ。確かに何回か書いているように、妻がいない寂しさもさることながら、友達との会話が無いことの寂しさが募り始めているのも事実だ。誘ってもらったのは高円寺にある24時間営業の居酒屋。

昨日電話で「君は貝が好きか?」と聞かれて不思議に思っていたのだが、好き嫌い以前に一人になってから貝類は1度も食べていないので、喜んでご馳走になった。彼は4年先輩にあたるが物凄く元気で、元気の源が鶏卵と甲殻類とのこと。珍しい人かもしれぬ。ゴルフは未だにレギュラーティーでプレーをしたい方で、仲間泣かせのようでもある。酒も生ビールの後は日本酒の冷をコップからこぼれるほど注がせて2杯軽々とあけてしまっていた。ご馳走になりながら失礼だったが、こちらはチューハイ1杯で勘弁してもらった。彼はこちらのピッチが遅いので「焼酎を注ぎさししないとまずいのでは?」と気を遣ってくれるが、最近飲みつけないので勘弁してもらった。

ホタテ・サザエ・エビ3本・ハマグリ・鮭のハラミだけでも相当なボリュームだが、〆の丼も彼は全部平らげ、こちらは食べきれなかった。長生きしたけりゃもっと食を太くしないといかんみたいだ。更に面白かったのが会話の内容、主に懐旧談で子供や孫の話、病気自慢は一切無し。付き合いは既に半世紀を超えているので互いに相当知っているつもりだったが、広島出身の彼の政治信条がこちらとまるきり違うことに初めて気が付いたのも新鮮だった。政治信条が異なっても、互いの人格や友情が変わるわけは無い。彼の自慢はリタイアしてから友人が減るどころか、どんどん増えてしまったこと。

確かにそれは羨むべきことと痛感した次第。

0 件のコメント: