2015年10月2日金曜日

アベノミクス効果

総理のお言葉に依れば「我が国の経済は、あの暗く重苦しい雲を抜け出し、着実な発展に向かっている。」その証拠も数々あるようだが、どうもピンと来ない。既に子供も親離れをし、老夫婦が3度の飯を食えさえすればいいだけのことだから、隔月で頂戴する40万円弱の年金で暮らせない訳ではない。庶民の中でも上等なポジションにいると自覚すべきとすれば、軽々しく庶民感覚なんて使うのも畏れ多いかもしれぬ。

しかし総理よりは庶民の暮らしむきについて関心は高いと思う。ここ数年は毎年毎日似たような暮らしをしているので、恒例行事に関して、今年から掛かる費用が上がったりすると非常に敏感に響いてくる。毎年この時期になると、JTB(昔は日本交通公社)から送られてくるパンフレットで確認して、年末年始のお伊勢参りの計画を決めることになっている。先月末に送られた来たパンフレットを拡げてびっくりした。

このところ毎年のように少しずつ料金が上がったり、或いは内容が薄められてきてはいたが、今年は又思い切った値上げになっている。昨年まではそれでも大晦日に出発して元日の夜新宿に帰ってくるバスでの弾丸ツアーが、1万円そこそこであったが、今年は2倍近くに跳ね上がった。昨年までは老骨にムチ打って辛抱していたが、もうこれまでの感である。婆さんが言うには、来年は孫の大学受験が控えているので、一番大切な年なんだそうだ。

従って来年も伊勢神宮初詣をやめる訳にはいかないようだ。JTBのバスツアーも5回くらいは利用したように記憶するが、今回はついに諦めた。かと言って、嘗てのように新幹線を利用しての日帰りは、身体もきついし費用もかさみ過ぎる。伊勢市内のホテルや旅館は、このシーズンになると超満員だし、料金も1泊2万数千円が最低らしい。しかし松坂で探したら1泊4200円のホテルが見つかった。今年の大晦日はゆっくり新幹線「ひかり」で出掛けることに決めた。

しかし、こんな事も一種の贅沢だろう。出来るうちはまだいいが、最近どこの店に行っても昼飯代が高くなっているのが気になる。野菜が高いのは聞いているが、米は激安だそうだし、輸入肉なら安くなって当たり前だと思う。誰がどこでどのように儲けているか分からないが、店の人も苦しいようなこと言う。本当にアベノミクスの恩恵に被っているのは誰なんだろう?不思議でならない。

0 件のコメント: