2015年6月6日土曜日

驕れる者

先日の衆議院憲法調査会における参考人憲法学者3人の発言で、来週以降の国会も面白くなりそうだ。昔から「驕れる者久しからず」と言われるが、政権与党は確かに驕っていたのは間違いない。一方でこれも似たようなことじゃないかと思うことが野党にも見られる。今朝の報道では、このところ安保法制特別委員会でも大活躍していた民主党の後藤祐一氏が大トラ騒動を起こしたようだ。何でも2日晩くと言うか3日早朝3時頃のことらしい。

酒に酔って港区の青山仮議員宿舎前の路上で騒ぎを起こしていた。タクシーで宿舎に帰宅した際、車から降りるのを拒んで騒いだり、宿舎の門扉を乗り越えようとしたという。間もなく現場には十数人の警官が駆けつける騒ぎに発展したとのこと。高木義明国対委員長が口頭で厳重注意したほか、別の党幹部が今後1年間、禁酒を指示した。と報ぜられている。

彼は予算委員会で下村文科相を追求するのが格好良くて、今年に入って覚えた議員だ。経歴を調べると東大から経産省経由で衆議院議員に転じている。似たような経歴の人を何人か知っているが、皆酒が強くて自信家で、おまけにカラオケが得意と言うところが共通点でもある。後藤氏も同様であるかは分からないが、あの眼光の鋭さからすると、同じかもしれぬ。安保法制特別委員会でも同じ調子で政府を厳しく追及していたので、少し期待をもって見守っていたのにである。

まさか誰かに一服盛られたわけでもあるまいに、人間少し調子が良くなると、どうしても驕りとまでは行かなくても気の緩みが出て来るものだ。国会議員の皆さんは、大いに気を引き締めて後半国会に臨んでほしい。

驕り序でにもう1件追加しておこう。今朝の読売テレビ『ウェークアップ!ぷらす』である。出かける時刻との関係で前半30~40分程度しか視聴できないが、憲法調査会の扱いに興味があった。当然まともに扱う筈がないだろうが、さりとて無視はできぬだろうと話していたところだった。案の定、2番目か3番目に軽く扱ったが、コメンテーターの意見が面白い。

先ず定番の橋本五郎読売新聞特別編集委員がしたり顔で「自民党の先生は朝日新聞を読んでいないようだ。朝日を読んでいれば長谷部氏が安倍政権に対して批判的であることは直ぐに分かる。」続いて女性コメンテータ伊藤聡子氏(元どこかのアナウサーだったかな) 「国会ではもっと多様な議論が出るようにしてほしいものですね。」と結ぶ。幾ら政権寄りメディアにしても、3人の学者が同じ意見を述べたことについての重要性の無視は、少し芸が無さすぎるような気がする。これも一種の驕りかもしれぬ。

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