2015年1月9日金曜日

分かっているのかね?国民のこと

今朝の新聞では大きな扱いになっていないが、昨日発表された日銀の調査報告によると、実に多くの日本人が将来への不安を抱いているようだ。日本経済の先行きも個人の昇給具合も、余り当てにできない人が多いのは分かるような気がする。新幹線工事とか道路建設ばかり予算を大盤振る舞いして、社会保障関係を削ろうと言うのだから仕方あるまい。昼過ぎに永田町を散歩していると、自民党本部前に「日本経済復興本部」と馬鹿でかい看板が立てられているのを見て吹き出しそうになった。

今の政治家に、日本の経済活動の問題点を的確に見出す能力を持った人間が果たしているのだろうか、甚だ疑問である。6000万人からの労働人口があって、企業数だけでも100数十万。他に企業化していない個人商店やら農林水産事業者、企業としてカウントされるのかどうか知らぬが、医師看護士や弁護士、会計士の類(サムライ業と言うらしい)、勿論公務員もいればそうでない人もいる教職員、広告やテレビ番組制作に携わった現役時代を思い出せば、アルバイトやフリーターなる人種が多かったが、現代は更に増えているのだろう。

株に手を染めかけているので初めて知ったのだが、日経平均と言う奴は東京の株式市場に上場されている2千か3千のの企業のうち、更に絞り込んだ2百数十社の株価平均値を言うのだそうだ。ひょっとすると政治家はこの数百社の企業業績の向上だけを考えているのでは、と疑いたくなる。公共工事の拡大で数百社の景気が仮に良くなり、そこの従業員全員のお給料が2%アップしたとしても、「全国津々浦々」の人が景気を実感するのはかなり難しいに違いない。

正直に「経済なんて難しすぎるので分かりません。」と謝って、税の配分即ち予算に関しては、下らない税制調査会なんぞ必要ないから、できるだけ弱者に厚く格差の是正を重点に考えるべきかもしれぬ。間もなく国会が開かれて、26年度の補正から予算審議が始まる。もう26年度なんて幾日も無いのに、今頃何を寝ぼけているのか。自衛隊がアメリから高い兵器を買わされるのもそうだが、これを審議する国会議員こそ無駄の塊と、昼食時にどこかのおばさんが大声で言っているのが聞こえたが、全く同感だ。

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