2014年9月20日土曜日

彼岸の入りだ

今朝プールに出掛ける前にちらと見たテレビ(日本テレビのウェークアップ プラス)に菅官房長官が出演していた。キャスターの辛坊治郎氏が拉致問題について突っ込むと露骨に不機嫌な顔で、北を交渉のテーブルに着かせただけでも我が政府の政治的努力の賜物と考えて貰わなくては困る。と言葉をやや荒げていた。それは善しとして、一緒に出演していた田崎氏なる時事通信出身で政権応援団の団長格の解説者の科白が面白い。

安倍総理は外交面でかなりの成果を上げているとのこと。それが証拠にこの2年足らずの間に40数か国を歴訪して報道されていないこともあるが、赫々たる成果を上げている。戦時中の大本営発表でもあるまいに、公共の電波で嘘の宣伝をしてもらっては困る。歴代総理がしたことの無い外遊多数は認めるにしても、国民が認識すべき成果とは何ぞや。専用機を駆使して多額の費用を掛け、日本とどんな関係や意味があるか分からない国を訪れ、乏しい財政から血税を気前よくばら撒いてきただけではないか。

中韓とぎくしゃくしていることや北朝鮮におちょくられていることばかりではない、つい先日行ったばかりでそれぞれの首相と個人的にも極めて良好な関係にあるようなことを宣伝していたニュージーランドとオーストラリア。この2国が今週連携して日本の調査捕鯨にストップをかけてきた。特にオーストラリアなんぞは知っての通り、シーシュエパードなる海賊もどきが前々から捕鯨船に対して敵対的攻撃に出るのを黙認している国柄である。公海の安全について共同していく、なんてよくも白々しく言えたものだ。軍事的協力するなら、先ず海賊紛いのおふざけぐらい止めさせるよう交渉してはどうか。

今月はやっとアメリカに行くらしいが、どんな交渉事が有り、政治的意味を持つのか分かったものではない。円安で株価が上がっているのでご本人や日銀総裁は経済運営が上手くいっているとマジで思っているようだが、政権発足後庶民の暮らしは苦しくなる一方とどこかで読んだ気がする。中流の暮らしが厚かった嘗ての羊羹型社会を敢えてぶち壊して、努力する人が報われるとか何とか言って現在の社会を意識的に形成しているのだから、貧乏人が文句を言っても始まらぬのか?

優勝劣敗の格差社会はますます勢いを増すことだろう。今日から秋の彼岸が始まるが、相変わらず墓参りもせず親不孝を重ねているが、最近は墓に入るにも何かと掛かりが要りそうだ。ご先祖様はこの不肖の子孫をどのように思っていることやらだ。

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