2014年9月15日月曜日

情けない山歩き

昨日は素晴らしい秋日和で絶好のハイキング日和。3か月半ぶりに勇んで北信濃の山に出掛けたものの、実に情けない山歩きですっかり意気消沈してしまった。目指したのは雨飾山、深田久弥氏の百名山に名を連ねているし生まれ故郷の近辺なので、いつか一度は行ってみたいと思っていた。今年は当初から標高2千メートルを超える山はに行くのはもう無理と決めていたが、雨飾山は2千メートルに達しない山で、難易度も低い山と認識していたので、今年に残しておいた感もある。

更にこの夏は前立腺がんの発症が重なって、3か月半山行きを自粛していた。でも久し振りに好天が連続しそうなので、入念に準備して出掛けたものである。
出発は土曜日の11時2分新宿発のスーパーあずさで、4時過ぎには前泊地の南小谷に到着の予定が小淵沢の手前で急停車。間の列車に鹿か何か飛び込んだらしい。そのため松本到着が15分ほど遅れて南小谷到着は5時37分になってしまった。更に大糸線に乗継延々2時間程か、風情はあるが奥信濃は流石に遠い。

明けて昨日日曜日、朝から快晴。6時にタクシーを予約して登山口まで約30分。途中地元のドライバーさんからアドバイスを沢山聞かせてもらう。これから行けば10時頃には山頂の素晴らしい展望が期待出来る筈。遅くとも10時30分までには山頂に到着してください。この山はこの時刻を過ぎると雲が掛かって見通しが悪くなることに加え、登山口から帰りのバス停まで約1時間掛かりますとのこと。バス停まで1時間はショックだったが、6時半からの登山なので何とかなりそうだ。

そんな思いで登山を開始したが、5月末以来山を全く歩いていないせいかどうか、どうも調子がおかしい。午後辺りに出て来る筈の大腿四頭筋のつりを歩き始めて間もなく感じたり、足首に違和感を感じたりする。それを何とか騙し騙ししながら1時間半程で最初の休憩ポイント荒菅沢に到着、ここまではコースタイム(標準時間)と大差がなかった。ここでいつもの大チョンボ、道を間違えてしまう。沢を横切るべきところを沢を登ってしまった。後ろにベテランらしき人二人がついてきたのでつい安心して30分ほど沢を詰めてしまう。追いついてきた二人に聞くと、彼等も小生にについてきてしまったとのこと。

完全に間違いに気が付いて元の場所まで引き返すが、ここで1時間近く時間をロスしてしまう。9時近くになって改めて荒菅沢を出発。とてもじゃないが10時に山頂はとても無理だろうし、帰りのバスを考えると10:30にはどうしても折り返す必要がある。兎に角行けるところまでとの思いでまた1時間半ほど登ると、山頂を目前に見る笹平の峰に到着。地図上では山頂まで25分になっているが、峰の標識には40分とある。身体に聞けば自ずから答えは明らかで、ここで軽く食糧を供給して降ることを即決。

行動食を取りながら見ていると、成程山頂は既に雲がかかり始めている。腹ごしらえを終えて10時半に下山開始。標識では登山口まで170分とあるが、2時までには登山口とに着かないと3時20分のバスが危ない。これに間に合っても新宿到着は21時過ぎだ。気持ちは焦っても身体が言う事を聞かない。何度が低い山と言うのも酷い勘違いで、かなり険しい降りでついへっぴり腰になってしまう。つくづく自分の不甲斐なさを情けなく思わざるを得ない。息絶え絶えではあったがどうにか14時は登山口に辿り着く。

これから約1時間舗装道路を歩くのかと些かうんざりしていると、正に地獄で仏、たまたま記念写真のシャッターを押してくれた新潟からお越しの若いご夫婦がバス停まで車に同乗させてくださった。お陰で帰路は予定より1時間早いバスをキャッチ、鉄道も全て繰り上げて21時過ぎには帰宅することになった。楽しみにした北アルプスの展望はおろか、記念写真すら満足に無い、実に不甲斐ない山歩きであった。今日既に足腰の筋肉痛が始まっているが、明日は一層酷くなることだろう。しみじみ年齢を実感している。

数少ない他の写真等は下記にアップしています。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-509973.html


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