2014年8月31日日曜日

政治家の視線

日本国内でさえ知っているところと言えば、長野県と東京都に大阪府近辺の何れも一部僅かな範囲で、足を踏み入れたことの無い地域が圧倒的に多い。付き合いのある人も少ないので、日本全体を知るとはとても言えない。東京で暮らしていても、どうしたことか分からぬが景気が良さそうな人にはお目に掛かる機会が無い。更に1億人以上が生活している地方都市や田舎では、東京以上に景気がイマイチのようである。それでも何処かには景気の良い人が居て、株価を押し上げたり内閣支持率を持ち上げているのだろう。

仄聞する限りでは、内閣の方針が株価と支持率の向上にあると聞くので、日本の社会情勢は政権にとっては平穏で順調に見えているらしい。本当に幸せな極楽とんぼ集団としか言いようがない。治世(世の中の改革)の必要性は何一つ思うところもなすこともなく、権力闘争のお遊びみたいことに明け暮れていても誰にも怒られないのだから仕方が無いのか。

日本のニュースは災害関連が殆どで政治家の動きには見るべきものが無いが、海外に目を向けると、欧米の政治家は兎に角よく働いている。激しく動く彼らの動きが世界平和に貢献しているのか否かについては定かではないが、日本の政治家とは動きと視線が全く異なるところにあることだけは確かだ。現在、世界的な規模の紛争になり兼ねない危機にあるのは、中東とウクライナであるのは何となく分かるが、残念なことに危機の本質が全く理解できないので、どうなってほしいとか、どちらを応援したいなんてことは全く無い。何とかこれ以上紛争が拡大しないことを祈るしかない。

しかし第3者の神頼みで収まるような生易しいものではなさそうである。例えば、ドイツがウクライナやロシアと経済的にも密接な関係を持つ点では日本と大きな違いがあるのかもしれぬが、メルケル首相の動きを少し知るだけでも、日本の首相の動きとはかなりの違いを感じざるを得ない。クリミアの事件以来今日まで、報道されているだけでも何回もロシアのプーチン氏と電話で話したり直接会ったりしている。首相のお仕事は外交だけではありません。僕だってインドのモディ首相を態々京都まで行って接待していますよ、と言えばそれまでだが、問題を抱える国と平和な国の違いで済ますことができるのだろうか?


地方創生担当相の創設でアベノミクスの第2ステージなんてことも中途半端を絵に描いたようなもので、経済対策も外交も行き詰まりが見え見えだ。それでもへらへら笑っている晋三(心臓?)の強さは見上げたものなのか?プーチンは核戦争も辞さないまでの意志の強さをアッピールして、国内的支持率を保っている。アメリカは少しなす術が無くて困っている風情もあるが、口先では安全保障環境の危機なんて言いつつも、中東もウクライナも日本と無関係と、へらへらしている場合ではないように思うのは素人の浅はかさであれば幸いだ。

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