2014年6月23日月曜日

今度はカジノだそうだ

近所にパチンコ屋が沢山あって、パチンコ屋の折り込みチラシが多い日には7枚も8枚も入っている日がある。小学生時代に近くの温泉に遊び行った時にトライして、先生に叱られて以来利用したことが無い。従ってどういった人に利用されているかよくは知らぬが、平日であっても真昼間から夜中まで結構利用されているようである。先日大学時代の友人と食事をしての別れ際に、今日はこれから帰って、昨日の負け4万円を取り戻さなきゃならない、と聞いてびっくりした。

学生時代から麻雀に凝っていた博奕好きの友人だが、現代のパチンコは立派な博奕だそうで、日本全体では何でも20兆円産業だそうだ。友人には数少ないが、博奕に快感を求めるのは人間の本能だと言った友人もいた。学生時代に麻雀は少しやったが、博奕はどうも性に合わない。競輪・競馬勿論、宝くじさえ買ったことが無い。論理的に説明がつかないものは気持ちが悪くて、近付きたくないのだ。

今国会の終盤になって、カジノ法案なるものの審議が上程されて継続審議と決まり、次期臨時国会で本格審議されて成立する可能性もあり、との報道がある。法案は超党派の国際観光産業振興議員連盟(IR議連)が中心となり、自民、日本維新の会、生活の3党が共同提出。とあるので、小沢氏が率いる生活の党まで噛んでいることには少しがっかりした。他人の楽しみを非難するのも大人げないが、日本にはパチンコをはじめとして博奕遊戯に事欠かないでは無いか。

しかも、日本ではパチンコ以外、博奕の胴元が全て政府絡みである。パチンコも本来は博奕であってはいけない筈なのが、博奕性の換金部分は公然と警察が仕切っていると聞いている。これだけでも十分おかしいと思うし、これらの博奕が青少年に与えている影響は決して善いものではあるまい。国会議員に良識があるなら、もう少し健全な観光振興を考えて貰いたいものだ。


現在のギャンブル産業だけでも関連産業を含めると、売り上げ規模も従業員数もかなりなものにはなるだろう。我が国の基幹産業に数えることができるのかもしれぬ。これにカジノを加えれば、そのパイが一層拡大するとの理屈は余りに単純すぎる。片方で暴対法と称してヤクザを厳しく取り締まる姿勢を見せながら、本来堅気は手を出さなかった博奕を公然化して産業成長の一助とは明らかにおかしい。

しかも、カジノと簡単に言ってくれるが、日本でその仕組みを熟知している役所があるだろうか?多分警察は蛇の道は蛇で、分かっていると仰るのだろう。確かに警察と極道の世界は似たようなものらしい。しかし、海外のカジノを実際に運営しているのは日本の極道でないことは確かで、その実態を正確に把握するのは大変だろう。秋の臨時国会で審議されるようだが、何を審議するのか見ものである。

普通の国には軍隊があるように、今や世界を見渡してもカジノが無い国は少ないのかもしれぬ。カジノがあるのが普通の国と言うことなんだろう。軍隊も無い、カジノも無いが何で誇りに思えないのか。博奕に手を出してハッピーになった人を聞いたことが無い。麻生副総理が仰るには「日本は金持ちだから他国から狙われやすい」とのこと。国の借金が1千兆円を越して、どうすれば財務大臣が金持ちと例えるのか訳が分からぬが、もし本当に日本人が金持ちであるなら、もすこし優雅で上品な暮らしを考えようではないか。

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