2014年6月14日土曜日

総理の火遊び

もうここまで来ると独裁国家の北朝鮮とかわるところが無い我が日本国である。先日公明党が抵抗力を失ったとの報道に接して落城寸前の思いと書いたが、安倍政権は自らの権力を縛っている憲法を無視して得意満面の様子ではないか。高村副総裁なんて小父さんは弁護士と聞いたが、テレビ朝日の記者の突込みに「憲法解釈を決めるのは政治家以外の誰がするのですか?我々が丁寧な与党内議論を積み上げて、解釈を変更することにイチャモンを付けられるいわれは全く無い筈です。」と開き直っている。

テレビ朝日ばかりでなく、朝日新聞も現政権の強引な憲法解釈変更には流石に声高に異論を唱え始めている。このメディアの動きは今更遅きに失した感が強いが、不思議で仕方ないのは自民党内での異論が聞こえて来ないことだ。まさか所属国会議員全員が毒饅頭に当たってしまった訳でもあるまい。一時は野田総務会長が「総務会を通らない案件が閣議決定することはあり得ない。」と言っていたような記憶があるが、あれはどうなったのだろう?総務会に諮っても今や全会一致に近い圧倒的多数で総理の考えは支持されるのだろうか?

我が日本は憲法のお陰で現在は総理の火遊びめいた振る舞いを別にすれば、平和そのものである。しかし世界ではあちこちに戦争が起きている。イスラエルの戦争は外国主権国家の存続を脅かすものかもしれないが、他は押しなべて内乱即ち国内の宗教と民族対立に起因するものが多いようだ。少なくともウクライナやシリアやイラクはそうだろう。そして戦争が勃発すると、これまた必ずと言っていいほど外国が介入してくる。穿って言えば、国内の対立に外国が嘴を突っ込んで戦争を勃発させる可能性も否定できない。

例えばベトナムと中国、或いはフィリピンと中国、韓国と北朝鮮といった具合に、幾ら境界線上にある資源が欲しいからとて、国家と国家が領土領海で対立してまともに戦端を開くことは殆ど考えにくいような気がする。幸い日本の陸地は狭く、地下資源も乏しそうだから他国が侵略してくる可能性は皆無に近い筈だ。日本領海は広く資源も豊富だと言う人もいるが、ならば領海内でさっさと資源開発をすればいいではないか。独自ではできないなら、隣国と話し合いをして協同開発すればいいだけの話だ。

要するに安倍氏は第1次内閣時代も同じだったが、総理になる度にマッチポンプで近隣の危機を煽るが全く現実味が薄い。アメリカに言われているかどうかは別として、アメリカの戦争に協力したいだけであることは、普通の人間はみんな分かっている。ならば憲法を変えて正々堂々とすべきだが正論であろう。それをどこまでも姑息に理屈にもならない御託を並べて無理押しするのか。これまで日本は外国の戦争に首を突っ込んだことは無いし、世界中がそれを認めていた。安倍政権の火遊びが、日本の将来に大きな禍根を残すことになるだろう。

そのことを歴史として振り返る頃には、生きていないことが幸いかもしれぬ。

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