2014年4月10日木曜日

小保方晴子博士の戦い

昨日は午後1時から150分に亘る小保方晴子さんの記者会見を見続けてしまった。会見内容についてはコメントをしない方が良いだろう。正直なところ何が問題になっているのか未だによく理解できていないのだ。そもそも山中教授のノーベル賞受賞での大騒ぎの時も同じ気分だったが、「細胞の初期化」に何か神を恐れぬおどろおどろしさが先立ち、再生医療を待ち望んでいる患者さんには申し訳ないが、そこまでやる必要は無いのでは?と思ってしまう。

脳科学が専門と聞く養老孟司氏の決まり文句「科学の発達と偉そうに言うな。口惜しかったら蚊でも蝿でも、虫の1匹くらい作ってみろ。」が正解で、ロケットが月に人間送り込もうと、DNAの操作でクローン鼠を作ることが出来ても、果たして人類がどれほどハッピーになることが出来るだろうか。能力の無い人間は直ぐこう言った論に乗ってしまう。だからと言って山中教授や小保方さんの研究にケチをつけてはいけないだろう。内容が理解できれば素直に評価したいのだが、想像を超える世界で活躍される才能を羨ましく思うのみだ。

彼女が未熟と言われようと、会場に詰めかけている記者諸氏よりは、多少頭脳明晰としておいた方が当たっているかも知れない。頭脳の本当はどうか分からないが、根性は見上げたものだ。健康状態は絶不調だったそうだが、勤務先それも半端なものでない大組織を向こうに回して戦う姿勢を示していることについては敬服せざるを得ない。若い時に何度か勤務先と喧嘩をした経験を持つが、それはいつも最後っ屁みたいもので、辞める決心をしてから尻を捲くるのである。今にして思えば戦いとは到底言えない。最初から負けているのであった。

彼女が如何なる存念に基づいているかは分からないが、弁護団を背負っての不服申し立てとは見上げたものだ。普通の感覚では、とても30歳そこそこの小娘に出来る芸当ではない。研究者の常で特許などの関係もあり、普段から弁護士さんとの付き合いがあり、弁護士の方から焚付けられたにせよ、なまじの考えでは決断できぬ筈だ。女性の社会進出が奨励され、先進的とされる女性の著作が大量に書店の店頭を飾る昨今である。総理大臣から表彰されてもおかしくない、この逞しさが彼女の人生で吉と出るよう祈ろうと思う。

5 件のコメント:

中Chan さんのコメント...

会見内容については、自らのコメントは無理なので
福嶋原発の爆発後に、誰よりも早く、風下に避難するな。
ひまわりなど植えないで、早く除染を始めなさいと、
アドバイスした、尊敬する、武田邦彦氏のコメントを
ご紹介します。

http://takedanet.com/2014/04/post_1f71.html
STAP事件簿05 小保方さんの記者会見
<武田邦彦氏のコメント>

「20140409951951.mp3」をダウンロード 可能

驚くべきことに、2014年4月9日、小保方さんが
記者会見を行い、「ご迷惑をかけた」と謝った。
本来、謝るようなことは必要ないが、社会が勝手
に騒ぎ、勝手に批判したのだから、「悪人」がいると
したら社会だが。

いずれにしても、彼女はやや感情も動いていたが、
論旨はしっかりしていた。

①科学的事実自身はなにも問題ない、
②論文を提出する際の「村の掟」をあまり知らなかった、
③STAP細胞の研究をさらに続けたい
④今回の論文は現象を示したにすぎず、
 今後は作成条件などを進めていきたい。
というものだった。

これまで日本社会は何を騒いでいたのだろうか? 
「論文の書き方が悪い」からといって科学的進歩自体を
破壊してしまうのが日本社会の目的だったのだろうか?
-中略ー
私が読んだ感じは、「研究はしっかりしているが、
論文を書くのに慣れていない」という感じがした。
論文を書いた経験が浅いから、不完全なものは
仕方がない。なぜ、日本社会はこれほど間違える
のだろうか。

STAP細胞があっても無くても、小保方さんは
立派な研究者だ。

(平成26年4月9日)武田邦彦  
 ・・・引用はご自由にどうぞ(武田氏)

中Chan さんのコメント...

会見内容については、自らのコメントは無理なので
★理学博士 安藤和子氏のコメントをご紹介します。
http://blog.andowako.jp/?eid=186

STAP細胞・・・存在するのなら全ての記録を
提出して護る責任がある!(6)

★ただ、何度も書いているように、自分の言葉だけで
証明できるとでも勘違いしているかの如き記者会見は
余りにも残念であったとだけ書いておく。

「間違いもなくSTAP細胞は存在する」というので
あれば、科学者として今一番護るべきことをどう
すれば護れるかが、何故彼女に分からないのだ
ろうか?

科学者は「実験結果で、記録で」証明するのだと
いうことを、今まで学んでこなかったみたいである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このままでも、彼女に温かい眼差しを持っている
人々でさえも疑念を持つことになってしまう。
そして、STAP細胞は、例え本当は存在したとしても、
なかったものとして処理されてしまう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
http://andowako.jp/contents/science/bible-science/stap.html
「STAP細胞への道」入門の解説(安藤和子著)

中Chan さんのコメント...

共同研究者(共著者)の責任と取るべき行動について
理学博士 安藤和子氏のコメントをご紹介します。

http://blog.andowako.jp/?eid=179#comments
STAP細胞:著者/共同研究者たちの責任
・他施設の専門家たち(2)<抜粋>

(3)共同研究者の無責任・理研という組織の責任

① STAP細胞は生物学的常識を突き破った
ものであるという認識がなかったのだろうか?

すなわち、世紀の大発見であること、世界中が
びっくり仰天するだろうと思わなかったのだろうか?
繰り返して引用するが、「生物細胞学の数十年の
歴史を愚弄するのか!」という審査員の叱責を
受けているのである。

こんなに非常識な論文を、大きな顔をして
"Nature"に発表しようとしていることを、
遅ればせではあるがこの時点で当然
認識されたはずである。

どこからつつかれても重要な壁は崩せない
ようにするべきであったと思わなかったの
だろうか? ちょっと突かれただけで、
こんなにもボロが出て来てしまうような
論文を、大物の先輩研究者たちは
共著者として発表したことを、どう
思っているのだろう?

② 共同研究者は著者として全責任を
負うのだという科学者としての常識を
欠如していると思わないではおれない。

「小保方さんと一緒に実験すると出来た
のが一人ですると出来なかった」とか、
逆風が吹き始めると、共同研究者の
責任を放棄して、全責任が彼女に
あって自分には責任がないみたい
な態度は理解出来ない。・・・・・

STAP細胞作成にはそれほどの難しい
「奥の手」があるのかも知れない。
簡単にできるというのが「売り」だった
のではないかと非難するには当たらない。
彼女にとっては簡単だったかも知れない。
しかし、微妙な「コツ」があったのかも知れない。

共著者として論文に名を連ねている彼女の
先輩研究者たちは、そもそも何をしていた
のだろう? 研究の背骨の部分は一緒に
実験をするのが当たり前なのである。

非常識な発見であったのであるから、
もろに一緒に研究作業に携わっていて
こそ、共著者の資格が出来るのである。
そもそも、出発点から無責任極まると
いう気がする。

だが、こういう事態に立ち至ってしまった。
再現性がないと他の人々が騒ぎ出した時に、
この人々はすべてのことを後回しにして、
彼女と一緒に実験すべきであった。

自分たちのそれまでの無責任行動を
恥じ入り、「大発見」を全身全霊を掛け
て再確認する行動を取るべきであった。

共著者としての最低限の責任を果た
して欲しいと思う。彼女を処罰することが、
科学の世界をここまで泥だらけにした
責任の後始末であるなどと、錯覚して
いなければ幸いである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

senkawa爺 さんのコメント...

中Chanさん
いつも丁寧なフォローをありがとうございます。
武田氏のブログはずっと読んでいるので共感を覚えています。
安藤氏のの方は読んでいませんが、明日にでも覗いてみようと思います。
研究内容に関する毀誉褒貶はいろいろあると思いますが、誰の言っていることが正しいのか見当がつきません。
何となく小保方氏を応援したいと思うのみです。

中Chan さんのコメント...

爺さまの
「何となく小保方氏を応援したいと思うのみです。」に
同感です。

http://takedanet.com/2014/04/post_0226.html
STAP事件簿06 暗闇研究と月明かり研究
(平成26年4月10日)武田邦彦
<抜粋>
STAPに関して言えば、大筋の研究は正しい、
論文のうまい下手は研究には無関係、
写真の取り違えなど問題はない、基本的には
コピペOK、30歳ではあっぱれ、実験ノートなど
いらない・・・ということだ。

・・これを読んで、★目からウロコが落ちました。
・・・①社会を律するルール(村の掟、契約、法律)
・・・②自然の秘密をこじ開ける科学者のルール
  (神や悪魔の秘密を白日に曝す権利。)
  (人ではなく、神明裁判による罪と罰の次元)
武田邦彦氏は、①と②は、次元が異なることを解説。
マスコミは前者①のみで善悪を解釈しようとして誤る。
我々ドシロートには不可解。気の利いた野次も飛ば
せません。

★武田氏が深い学者経験に基づき、実論文を
読まれ、評価されている訳で、我々、素人は
静かに応援しながら推移を見守ることしか
出来ないでしょう。



★STAP細胞が「有れば白、無ければ黒」の
 論調もおかしいと指摘。
★論文は新仮説の筋道展開だけで価値がある。
★「STAP細胞があっても無くても、小保方さんは
 立派な研究者だ。」(再掲、STAP事件簿05) 
 
http://takedanet.com/2014/04/post_3b17.html
STAP事件簿07 私がSTAP論文を読んでみると
・・・(平成26年4月10日)武田邦彦
・・・・・・・・・・
http://takedanet.com/2014/04/post_5863.html
STAP事件簿08 世間の参戦(1)「あり得ないコピペ」??
・・・・・・・・・・
http://takedanet.com/2014/04/post_ff5f.html
STAP事件簿09 世間の参戦(2)「あり得ないミス」??
・・・・・・・・・・
http://takedanet.com/2014/04/post_9e00.html
STAP事件簿10 世間の参戦(3)「科学者もウソをつく」??
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★ノーベル賞級・発見の細胞科学者は、
 ニュージランドの固有種にとっても、否、
 ホモサピエンスにとっても、長期的には、
 絶滅危惧に繋がる天敵かもしれません。
 怖いもの見ましたね!!
 冗談ではなく、隠居も本気ですよ。(中)