2014年1月11日土曜日

柔軟性とバランス感覚

日本は平和な国家だからどうでも良いのか知れぬ。しかし国家の第一目標が経済成長だと聞くと、それが果たして目標と言えるのだろうかと疑問に思ってしまう。北朝鮮なんかは同じ目標を掲げても何となく理解できるが、日本の経済成長てなんだろう?今月末から始まる国会を、収入増大国会と位置付けてくださっているが、政治によって収入が増える人のイメージがどうしても描けない。政治が民の収入を増やす唯一の道は、昔で言えば年貢を軽くすることの筈。

今年度減税の恩恵を受ける人もいるのだろうが、大多数の国民は増税の影響をもろに受けるのではないだろうか。恩恵を受ける人が大企業で、低所得の人ほど恩恵を受けにくい仕掛けになりそうだとはよく聞く話だ。大企業が潤わなければ下々の民草も救われない、が経済学の原則のように言う人は信用できない。経営者は組織存続のために環境がどのように変化しようと、利益を最大化すると決まっている。円が高かろうと安かろうと関係無いし、だから為替に政府が介入するのは基本的には善くないとされている筈だ。

現政府も経済成長の為に為替介入をしているとは口が裂けても言わないだろう。しかし国家第一目標からすると、相当気になっているようで、時々口が滑ることがある。また、現政権の第一目標が経済成長とは言葉の綾のようなもので、本当の目標は戦争の出来る国に戻り、国家の威信を世界にアッピールしたいのが本音と大方の人は気がついている。ならば最初からはっきり言ってもらいたい、が小生の思いであるし、多くの人も同じと信じたい。

威信を世に広めるとか、世界から尊敬されるのは大いに奨励すべきもので、そのこと自体に異論は挟まない。問題は、他国の侵略を許さないとか、領土紛争では絶対負けないためには、最終的に武力衝突も已む無しとする強気の考えである。バックにアメリカと言う世界一の軍事大国がついているからだろうが、悪く言えば少し思い上がりが強すぎる気がしてならない。土日に少し体を動かしたり、趣味で囲碁をしていても思うのだが、何事をするにせよ気を付けるべきはバランス感覚と柔軟性と最近やっと気がついた。

身体のことについては事細かに言わなくても、どなたにも思い当たる節がおありのことだろう。栄養や睡眠のバランスもさることながら、身体が力むと柔軟性が失われ、バランスが崩れて何をしても上手くいかない。囲碁なんかも全く同じで、相手の応手を平静に受け止める柔軟性とバランス感覚が整わないと、先ず上達できない。国家威信の発揚は大切だが、独り相撲で力んでいるだけでは他国に尊敬されることにはならない筈。

対話のゲームとされる囲碁は全くそうであるが、盤面を一方的(己の立場)からしか見れないうちは、先ず有段者にはなれない。偉そうな事を書いてしまったが、自戒を込めているだけで小生も級位者である。自民党の偉い先生方はしきりに中国脅威論を仰るが、アメリカに脅威を感じることはないのだろうか。中国人もアメリカ人同じ人間ではないか。囲碁では勝負(対話)に入る前から、相手のことを妙に意識するのも良くない(勝てない)とされている。安倍さんの対中韓の姿勢に同様のこと感じてしまう。

安倍さんはゴルフが趣味のようだが、腕前はどれほどだろうか?

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