2013年5月13日月曜日

我が家のアベノミクス効果

円安が進み株価が上昇すれば日本の経済が活性化して皆さん幸せになれるようだが、何故か我が家には恩恵が巡ってこないといつもボヤキを書いている。せめて幸せになった人のことを喜んであげよう。20代の終りか30歳になった頃か忘れたが生まれて初めてハワイに行った時のことだ。現地の日本人通訳が「こちらの小中学生は家であまり勉強をしません。私の子供も遊んでばかりいて、隣の○○君ほこの前のテストで100点を取ったそうじゃないの。」と勉強を促すと、「そう、○○君はベリーハッピーね。」と喜ぶ風情で、他人を羨むとか自分も発奮するような風情がありません。

これを聞いた時一種のカルチャーショックがあったのも事実である。最近は段々その気持ちが理解できるようになったのは、日本もハワイのような楽園になりつつあると言うことか?アベノミクスの余慶に与れないことを恨んだり、株で儲ける人に嫉妬する必要は全くないと思えるようになってきた。雨露をしのぐだけの狭い我が家さえあれば、他に資産らしきものは要らぬだろう。年金だけで食いつなぐのは厳しいと言う向きもあるが、今のところ嚢中1文も無いという状態に陥ったことはない。

年金は1か月おきに振り込まれ、サラリーマン時代のように前借が利かない。浪費癖のあった小生には極めて合理的な制度で、浪費のしようがない。半分は婆さんに渡すと、月々の小遣が約10万円となる。お金がかかった医療費も1割負担でだいぶ楽になった。整骨院の利用が頻繁だが、1時間近くも丁寧にマッサージなんかをしてもらっても120円、月に15回行っても1万8千円だ。

昼飯は800円以下で済ますように努力をすると、月に2万5千円か。その他大きいのは交通費だが、パスモを月に1度1万円チャージして、その範囲で地下鉄なんかを利用すればいい。歩くのは健康にもいいし。このように数え上げてみると、残りがプールの費用とか月に1回ぐらいの山歩き、友人との会食や同窓会費用等になるのだろう。但し、婆さんの生活費月10万円は相当厳しいらしいが、賢い人だから足らず米を補充できる細やかな金融資産をお持ちと信じている。

このところの為替レートや株価に関するニュースを見ると「公共の電波を使って、博奕の結果や予想を放送するとは何事だ!」と毒づくのが小生の常だが、婆さんの方は冷静に見ているようだし、むしろ東芝の株が幾らとか具体的な事を知っている。昔東芝に勤めていた親父さんが亡くなったとき、遺産分けで東芝株を千株くらい貰い、千円になったら売れとの遺言だったらしい。リーマンショック前に千円になったので売ったそうだ。その後東芝が3百円台に落ち込んできた時、また買い直したらしい。

「余裕だね。」話を聞いた時には正直感心もした。今やサポータになったこちらは「売れ、売ってしまえ!」と無責任にけしかけている。

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