2013年3月5日火曜日

中国 厄介な隣国か?

歩く時に手袋を外したのは何日ぶりのことか、やっと春を思わせる日和となった。底のすり減った運動靴を買い替えたこともあって、足取りが軽く心まで軽くなる思いである。明日からは志賀高原にスキーに行くにはもってこいの天気。つい先週まで気が重かったのが嘘みたい。こういう人間をお天気屋と蔑称するのだろうが、事実だから仕方ない。明日は弟と、そして明後日には高校時代の仲間達と邂逅が楽しみだ。ブログは暫くお休みする。

ところで、今日から15日までだから10日間、5年に一度の中国の全国人民代表大会なる催しが開かれる。日本の国会かそれ以上の決定権を有する国家唯一の議会なるものらしい。向こう5年に亘る様々なことが決められるとされている。すでにお馴染みの習 近平氏が正式に国家主席に就任するのもこの大会に於いてとのことだ。1党独裁の国家に、民主主義国家の議会に似たようなこんな仕組みがあるとはつい最近まで知らなかった。

共産党の独裁国家だから中国共産党全国代表大会がまた別にあって、全人代より強大な権限を持ってはいるらしいが、こちらも5年に一度の開催。党のトップが党総書記で、習 近平氏が既に昨年11月に就任しているので問題は無さそう。知ってみると分かりやすい意味もある。我が国の政治の仕組みを見ていると、通常国会だけでも半年近くだらだらとしている。比較して中国の仕組みは向こう5年間の政治体制の骨格を僅か10日で仕上げる訳だ。

国家主席であるか党中央委員会総書記であるかは兎も角、トップが率いる我が国で言えば大臣、中国で言えば常務委員とかになるのだろうか、幕僚が何人居て、その下に繋がる組織と官僚の数は分からないが、我が国の10倍を超える人口を抱える国の統制機構が、しかも向こう5年は変更しないことを前提に、僅か10日間で固まることについては少し日本でも勉強してもいいのではないか?無駄な経費と時間のロスが民主主義のコストと言う向きもありそうだが、そんなこと言っている間に国の土台をシロアリに食い荒らされるのもいい加減にしてもらいたい。

だからと言って中国に住みたい気持ちにはならない。空気と水と土壌の汚染状況を側聞すると、とても人間の住めるところではないと思ってしまう。願わくば他の惑星であってほしいのだが、隣国となると他人事ではない。強力な指導力を以て、早期に清浄化を果たしてほしいものだ。我が国にしても半世紀ちょっと前までは似たような状態にあった事実がある。そこから脱したのもまた事実。これらの経験を生かして大いに協力したらいいではないか。

きっと我が国にも大きなビジネスチャンスが巡ってくるだろう。それにつけても我が国政権の対中姿勢は問題でないか。特に尖閣の問題に関して領有権の主張とか国益云々はいいけれど、「固有の領土」「領土問題は存在しない」で済むとは思っていないだろうね。我田引水を絵にかいたような言葉だ。知ったかぶりは書かないが、歴史を冷静に勉強してからものを言ってほしい。

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