2013年2月4日月曜日

買い物考

70年余を生きているが、世の中は知らないことだらけだ。最近毎日のようにお買い物のお使いをしているので、スーパーの食品売り場に関して少しずつ知識がついてきた。とは言っても未だ々々売り場の構造が頭に入っていない。毎日のように、商品を並べて忙しそうにしている店員さんを掴まえて「○○は何処にありますか?」と聞く始末。皆親切で、この爺さんには口で説明するより連れて行った方が早いと判断してくれる。

昨日は日曜日のせいか非常に混んでいた。恵方巻きの前には黒山の人だかり。レジで並びながら見ていると、恵方巻きのパックを買っている人が圧倒的に多い。全くそんな習慣がなかった東京でのことだから、何十年も前から宣伝努力を積み重ねた海苔業界の人には敬服したい。小生もその昔、海苔の宣伝の一翼を担わせて頂いたので、懐かしくも思う。仕事はやはり継続が力なのだろうか?

ならば結構なことだが、思うに最近は何事もスピードアップの時代で、事業にしても商品にしてもライフサイクルが短いのが一般的なようだ。特に家電、中でもテレビは更に新しい方式が生み出されると噂されている。もう本当にいい加減にしてくれだ。婆さんじゃないが、「これ以上タレントの顔の皺がはっきり見えてどうするの。」である。もう新しいテレビが出ても買うまいと話し合っている。

消費が増えなければ日本の景気が良くならないそうだ。何とか協力しなければとも思うが、買いたいものが無い。せめて外食くらい贅沢にと思うが、夕食を外で食べる機会が少ないうえに、昼食はそんなにカロリーを摂る訳にいかないので、勢い安目の定食が中心になってしまう。テレビの宣伝を見ている限り、車と携帯端末と健康食品がメインに見えるが、その何れとも縁が無いのが日本経済にとって不幸なことだ。

話が飛躍するが、中国では空気の缶詰なる商品があるらしい。それ程空気の汚染が深刻なのだろう。北京に限らず多くの大都市で「PM2.5」と呼ばれる微小粒子状物質の大気中濃度が1立方メートルあたり500を超えることが常態化し、世界保健機関のガイドラインでは、一日の平均値25以下が健康に害のない水準。中国の主要都市でこれをクリアしているところはほとんどないと言われる。経済の急速な発展の代償に国民の命を賭けているようで同情してしまう。

しかし空気ばかりは幾ら権力者でも、国民と同じ空気を吸わなければならぬだから可哀そうなものだ。日本の空気は売り物にしたいほど綺麗に思うが、外国人から見ると放射性物質に汚染されていると見えるのだろうか?買い物メモを見ながらとりとめ無きことを思った。

2 件のコメント:

chisoku さんのコメント...

爺 さま
ご無沙汰です。

>しかし空気ばかりは幾ら権力者でも、国民と同じ空気を吸わなければならぬだから可哀そうなものだ。

私は、最近、これ程の名言を聞いた事がない、なんと、気分爽快な言葉でしょうか・・・敬服します。

chisoku

senkawa爺 さんのコメント...

chisokuさん
お久しぶりです。
お褒めのコメントを頂戴し恐縮しながら有難く存じます。