2013年1月17日木曜日

将来不安

アベノミクスで民間経済が活性化する筈はないとする意見が多いようだ。同時に示された物価目標年率2%のアップの達成も難しく、むしろ麻生財務相が狙う資産インフレが再発しそうだとする人もいる。しかし昨夜我が家の財務相の言うところでは「とんでもない、2%どころでは済まないわ。今日今年初めて灯油を買ったけどいくらだと思う?」知る訳もないので逆に問い返した。「円安の影響があるから便乗で少し上がったか?」

「暮の最後に買ったときポリタンク1個分(18リットル?)1650円が、何と1880円よ。それでなくともネギや葉物野菜が高いうえ、雪で品物が無いと来るのだから。アベノクソメ!」物凄い剣幕でお怒りだった。地球上には北朝鮮ばかりでなく、想像を絶する貧しい生活を強いられている人が何億何十億人といると思うし、そんな人のことを考えれば、我が家の暮らしなんぞ王侯貴族と同じはずだ。

なんて言っても豊かな生活に慣れてしまっているので、室内暖房用石油ストーブの使用を止めて、炬燵だけで凌ぐわけにはなかなかいかない。事務所は空調機と電気ストーブで暖を取っているが、12月の電気代が11月の約2倍になっていた。暮に東電から言い訳めいた印刷物が投げ込まれていたが、不愉快なので碌に読みもせず破棄してしまった。婆さんが頭に来るのはよく分かる。年金生活所帯からするとインフレは2%に届かないどころか、総理の期待以上確実に進行しているようだ。

兎に角、収入が年金だけになった我が家では、生活を徐々に切り詰めるしかない。例えば、灯油が値上がりしたら、その分だけストーブを使う時間を短くするとか、高い食品は買わないとか。そんな意味のことを口に出したら「馬鹿言ってるんじゃないよ。そんなこととっくにやっているわよ。」と又怒られてしまった。亭主の自分にもなにかできる事もある筈だが、どうも真剣に考えることが出来ない。日本人の大半が我が家の婆さんのように考えれば、将来の子孫に借金を残してまで膨大な予算なんか組む必要は無さそうだ。

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