2013年1月15日火曜日

寒さ対策

昨日の雪は7年ぶり、9センチの積雪と言っている。実感的にはもう少し多いような感じ。みぞれ混じりのべちゃべちゃな雪なので更に始末が悪い。案の定、今朝は凍りついてバリバリになっていた。昼になると気温が上がって溶けはじめ、道路の一部が小川状態で、靴がそっくり嵌ってびしょ濡れになっている人を見かけた。スキーの時に履くブーツが役に立ったが、それにしても歩行スピードを意識的に緩めて慎重に歩いたので、時間の割に歩行距離は伸びない。いつもの半分で歩くのを止めてしまった

小股で歩くのは山歩きの鉄則だから、思いもかけず都内でいい訓練が出来たとしよう。風邪の方も大分良くなって、昨日の昼で処方してもらった薬が切れたので、今日医者に行こうと思っていたのを止めて様子を見ることにした。
と言ってもやるべきことは何もないので、今日から少し読書でもしようと思って書店をぶらついた。文庫本を2冊買いこんでしまったが、いつ読み終わることやら。

久し振りに厚手のセーターを着込んで、亡き母を思い出した。今着ているセーターもかなり前に婆さんが買ってきたものだが、色がブラウンで全体に織模様が施されている。確か昨年は何日か着たか着なかったか、記憶が定かではないが久し振りのことだ。子供の頃、セーターなんか既製品で売られたものだろうか?少なくとも既製品のセーターについては全く着た覚えがない。小学校4年生の時に母が編んでくれたのが、やはり極太毛糸製の濃茶色で、縦に縄編み平織が交互に入り、首回りが今着ているのと同じ丸首のセーター。

編み上がるまで何日も何週間もかかったと思うが、母が毛糸束を取出し、玉に巻き取るために小さな腕を2本突き出して手伝うのが楽しみだった。出来上がったセーターは凄く厚手で暖かく、最初に着させてもらった時の感激は今でも忘れられない。その年の春に父の職場が移動になって転校したが、翌年の春に撮影されたクラスの集合写真もそのセーターで写っている。クラスの中でも背が低く、成長速度も遅かったので、ひょっとしたら2年か3年着用に及んだのかもしれない。

翌年か翌々年頃になると編み機が流行り初め、母も買い込んで、その後平編みのセーターは何枚か作ってもらったし、制作スピードが格段に速くなったことだけは覚えている。しかし何故か、その具体的な姿かたちは生々しく浮かんでこない。最初の縄編みセーターだけが、制作過程も含め記憶に深く焼き付いている。おもしろいものだ。

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