2012年10月18日木曜日

マスコミのインパクト

いつどこで読んだか記憶にないので真偽のほどは定かでないが、マスコミは「社会の公器」であるから消費税を免除されるとの報道があった。別に新聞テレビだけが「社会の公器」ではないだろうが、その一角を担っているのは間違いない。しかし所詮報道に携わるのが全て人間であれば、時に勘違いも早とちりもあるだろう。まして、神のように常に不偏不党絶対正義を掲げられる筈も無い。

新聞の社説などまともに読んだことないが、A新聞が財界よりであろうとB新聞が労組よりであろうと、それはそれで結構だと思うし、むしろもっと旗幟が鮮明になってもいいだろうと思っている。しかし「誤報」は許されない。
又その誤報を面白がって書くのも如何なものだろう。結局尻馬に乗って誤報の上塗りをしているようにしか思うのは吾輩だけだろうか?

許す許さないの問題ではないが、どのマスコミをとっても題字やアナウサーの顔は多少違っても、形態から内容に至るまで、どうしてこんなに同じでなきゃならないのか。全体主義国家でもあるまいに、北朝鮮と並んで地球に残された最後の社会主義国家と揶揄されても仕方ない理由の一つだろう。中国語が出来ないので間違っているかもしれないが、中国の壁新聞やテレビ放送でさえもう少しバラエティーに富んでいたような気がする。

もっと気になるのは圧倒的までに官憲に弱いことだ。税金を負けてもらうのだから仕方ないと言えばそれまでだが、ならば「社会の公器」なんて胸を張らないでもらいたい。過去に於いて戦争に協力したとかの問題ではない。表に出てきはじめた脅迫メールでの誤認逮捕問題である。警察が誤認逮捕した人に謝罪する意向なんて報ぜられている。誤認逮捕と書けば恰もうっかりミスみたい感じだが、無実の人間を引っ括って、江戸時代のような拷問があったかどうか知らないが泥を吐かせるのは、どう考えても一種の犯罪ではないだろうか。

報道内容がこちらの感覚がずれていることは他に多々ある。例えば靖国神社秋季大例祭への政治家の参拝。こんなことを特筆大書してどんな意味があるのか?政治家の方から取材してくれと頼まれるのかね。どうせだったら1社でいいから小泉元総理が今年何回靖国神社を参拝したか報道してもらいたい。小沢一郎氏が検察のターゲットにされた件も皆書き方は同じこと。マスコミでは本人も未だに犯罪者のように扱われている。秘書さん達はたとえ無罪になっても、政治報告書記載ミスは厳然たる事実だから誤認逮捕とは言えないだろうし、検察からのごめんなさいも無いだろう。

余談に及んでしまったが、マスコミ報道に関わる諸氏に言いたい。諸君の発信する情報は良くも悪くも非常に大きなインパクトがある。政権が代わろうと我が国の根本は官僚が握り、何も変わらないことが明らかになってきた。マスコミの諸君がこれを見て見ぬ振りをしている限り、日本は変われないだろう。他人の尻馬に乗らず、もう少し気概を持って個別に真実を追求してもらいたいものだ。

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