2012年6月22日金曜日

3党合意

今日国会の衆院社会保障と税の一体改革特別委員会で、密室談合と評判が悪い社会保障制度改革推進法案など6法案に関する審議が行われている。推進法案の具体的内容は昨日の夕刊と今朝の朝刊をきちんと読めば分かるのだろう。昨日も書いたように、この法案に反対を表明した小沢グループの動きを中心とする政局に気が取られるばかりで、3党合意文章ですらまともに読んでない。

法案の具体的内容も知らずに、消費税増税だけを先行するのは問題と力説する党内反対勢力に何となくシンパシーを感じていたところ、自公以外の野党が突き上げて今日の委員会開催となった。本来の3党合意は昨日21日の採決が前提になっていたので、自公は来週火曜日に採決が延期されたことについて大いに不満と報道されていた。何でだろう?と不思議に思っていたので、午後共産党佐々木憲昭氏の質問を傍聴した。さすがに非常に分かりやすい。

自公が抱いた不満の理由が分かった訳ではないが、法案の問題点については概ね理解できたと思う。この法案は民主党反対派が指摘するように、民主党の政権公約を完全に撤回させられたと同じことのようだ。自民党が自慢するように、自公の完全勝利とも言える。社会保障制度改革については、民主党の執行部はマニフェストを撤回した訳ではない。20名の有識者からなる社会保障制度改革国民会議で、真面目に議論して着地点を決めると、先送りを示唆している。

しかし今日の質疑で、これがとんでもないまやかしであり、仮に国民会議が民主党の主張を了としても、自公の合意が無い限り実現できないことがよく分かった。民主党内があんなにもめた理由もやっと納得した。今日の審議で勝利が明確になったのだから、自公が採決の延期に文句言う必要はないようにも思うが、改革を全否定して、古い利権政治に戻す戦略があからさまになるのが嫌だったのだろうか。

それにしても、自民党野田派と揶揄されるが、全くその通りだと思わざるを得ない。裁決までに今日と月曜日の審議があり、その間には土日がある。議員には選挙区で有権者の声を聞く時間が生まれた。一昨年の選挙で投票した民主党の江端貴子議員に、法案に反対投票しろと言ってやりたい。言ったところで、彼女は野田氏にべったりのようだから意見を聞くとも思えない。しかも、この選挙区には比例区で当選した小林興起氏がいて、彼は反対を表明している。

二人が協力して一人に絞って戦う形ならまだしも、このまま行くと次回の選挙では、二人とも枕を並べて討ち死にせざるを得ないだろう。残念な事だ。
本当の悪が誰かは分からないが、それにしても問題を全て棚上げにして、こんな短時間で増税だけ決めるとは凄い?立派?いや、恐ろしい。

2 件のコメント:

しあわせさがし さんのコメント...

>自民党野田派

まったくその通りで怒り心頭です。
よくここまで無謀で国民をなめたことするなぁ~と
開いた口が開いたまんまです。

senkawa爺 さんのコメント...

しあわせさがしさん
いつもありがとうございます。
何が何やらっさっぱり分かりませんが、取り敢えずこの法案に賛成した人には投票したくありません。