2012年5月23日水曜日

大丈夫かなぁ

昨夜、高校後輩の民主党代議士篠原孝氏の出版記念パーティーに行ってきた。天気も悪いし欠席しようかと思ったが、会費を事前に振り込んでいたので貧乏根性で出席してしまった。結果的に水割り1杯飲んだだけで、他での外食になって高いものついた事を後悔している。(笑)しかし、次の選挙は相当苦しいだろうから、貧者の一灯が少しでも役に立つなら良しとしておこう。彼は農水官僚の出身で党内TPP反対の旗頭に近い。だから役職も外されている。かと言って小沢一郎寄りでもない。信州人にありがちな性格で政界では一匹狼的存在だろう。

しかし官僚経験が長いので、何とか塾とか弁護士とかシンクタンク出身者とは異なり、政治の世界の力学(特に役所の根回し)については理解している筈。何でも正論を喋ってさえいれば、と言うタイプでもなさそうだ。政治家という職業は市民の声を汲み上げる能力、その声を受け止めて己の判断するところを明確に発表する能力、そしてこれを政治の世界に反映させる能力の何れが欠けても駄目としたものだろう。民主党議員はこの3番目の能力をよく分かっていない人が多いらしい。彼については選挙権を行使できないので残念だが頑張ってほしい。

それにしても、腐っても政権党だ。最初の当選時と比べると、集まる人間の数が大分増えている。国会議員だけでも菅直人元総理なんかを含め30人くらいは来ていたのではなかろうか。平野復興大臣や松木謙公氏の顔も見えたが、彼らは農水の出身だった。その割には官僚臭い人が少ないと思ったら、篠原氏自身が、現役の役人を呼ばないように指示を出したらしい。従ってお集まりになっているのはご老人ばかり。如何に選挙区外で資金集めが主な目的にしても、もう少し若い人を集める工夫が欲しい。

来賓の挨拶を聞くと、殆どの人が氏のポストに拘らない姿勢を褒めている。しかし、政治は一兵卒では何事も無しえないのではないか。彼が力説主張してやまないTPPについいても、民主党の意向は彼の思いとは逆である。何れにしても目近に見る限り政治家という人種、誰をとっても緊張感のない顔をしていると感じざるを得ない。

農業ばかりでなく我が国全体の将来が思いやられる。

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