2012年4月3日火曜日

就職関連報道


やっと桜の花が咲きかけたのにお天気がぱっとしない。昨日はは冬物のコートを着て歩いたし、今日は台風並みの暴風が吹くから早めに帰宅を、とテレビの天気予報が朝から繰り返し言っている。未だ風はそんなに強くはなっていないが、空はどんよりして小雨が降ったり止んだりで、とても春の風情ではない。昨日はテレビで、新社会人になった若人数人の希望に満ちた言葉を聞くことが出来た。

テレビのインタビューだからかもしれないが、殆どの人が、自分以外の誰かのために頑張りたいとか貢献したい気持ちを表すのを聞いて感心したり、頼もしく思うばかりだ。半世紀も前に比べれば情報の量が半端でなく多いので、自分自身と比較すれば、今の若人の方が遥かにしっかりしている面が多いかもしれない。一方就職が出来なかったりしなかったりする新卒者が存在する事については、少し心配だ。

これを政治のせいだとする意見も多いようだが、果たしてそうだろうか。何でもかんでも政治の責任にしておけば間違いないとの風潮があるようだが、若い人に聞いてみたい。就職しなかった人は少しおくとして、何十社もの会社を受験したが内定が貰えなかった人、これがお定まりのようにテレビに出てくる。以前も書いたが、これを当たり前のように報道するテレビ局の神経を疑いたい。幾ら景気が悪かろうと、本人が選好みをしなければ仕事は必ずある筈。

己の才能を冷静に分析できないで、志望企業なり職種の水準を下げずに堂々巡りをしている学生を選んで報道しているに過ぎない。更に言えば、理由は一概には言えないだろうが、日本では就職浪人ではありながら親元に居るか一人でいるかは別にして、生きていけてる現実は有る訳だ。同じ就職浪人でも中国のルポなんかを見ると、かなり厳しそうに見える。少し乱暴な解釈かも知れないが、現代のマスメディアにはステレオタイプの報道が多すぎる。

確かに政治の貧困、的外れはあるに違いない。しかし若い人から見て、人生の道標になるような報道はもっと別の角度からアプローチされるべきと思うが、それらしきものは一向に見当たらない。子供の時代からスポーツ選手と芸能人ばかりに憧れを持つのは、世界共通のことなのだろうか?

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