2012年3月8日木曜日

分からないことだらけ

福島原発事故発生からもう1年になる。総理を初め国会議員の話を聞いていると「はっさい」と言いう言葉が頻繁に出てくる。最近やっとそうかと思ったのだが、どうも災害が発生した事を言うらしい。シーベルトやベクレルなんて言葉は耳慣れたが、「はっさい」だけは未だにしっくりこない。これは単に国語に弱い小生だけの問題だろうか?

短いようでも1年は長い。放射能については未だによく分からないが、身体に影響があるにしても年寄りには無縁と言うのが一般的に言われている。小学生の頃だったと思うが、アメリカやらソ連の核実験の影響で「ストロチュームと言う放射能が降ってくる、従って雨にあたってはいけません。」としきりに言われたことがある。今禿げているのはそのせいかと思っているくらいだ。

今回は爆弾と発電所の違いなのか、もっぱらヨウ素とセシューム(プルトニュームなんてのも少しあるかな)、禿になると言う説はあまり聞かない。しかしそれを被ると、やはり身体に悪い影響があるらしい。昭和20年代と違って、舞っているか溜まっているか知らないが、この放射能の量が測られてシーベルトだのベクレルの数字が飛び交っている訳だ。福島に住む方々にとってはこの数字が大きな意味を持っているだろうし、未だにそれに対する恐怖は拭いきれないだろう。

しかし自分のことで言うと、もうどうでもいいやと言う気分である。訳が分からないので、年だから悪影響が出るまで生きる筈がない、と勝手に決めている。野菜なんかは福島や茨城産は避けても、魚介の産地なんか分かったものではない。東日本に住む以上、1年前に比べれば、何らかの形で浴びる放射能が増えて、仮に結構な量に達したとしても、気にしても仕方がないだろうとの思いだ。同じ東京住まいでも、もっと真剣に放射能について未だに心配している人も知っている。

お子さんをお持ちの若い女性の科学者だから当然だろうが、国民の3割が集中する首都圏住民に聞けば、小生のように考える人間も結構多いのではないだろうか。政府にとっては好都合かもしれないが、褒められた話ではない。政府にしてもマスメディアにしても、もっと丁寧に事の真相を明らかにすべきだ。事故調査委員会なるものが国会、政府、民間とご丁寧に三つも立ち上がっているようだ。これで何が明らかになるか知らないが、事故発生から当事者の東電と政府は実にいい加減、嘘をついてきたことだけははっきりしてきている。

政府に議事録が無いのもあきれてものが言えないが、せめて、この期に及んで嘘を嘘で糊塗する事だけは無しにしてほしい。マスメディアは周年記念番組を組むなら「あの東電役員の今」を組んでほしい。婆さんの意見だが良い事を言う。

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