2012年2月20日月曜日

笑ってしまう

ふと疑問が湧いた。我が国の国会議員さんは700人からいらっしゃるが、この方たちは毎日どんなお仕事をしているのだろうか?総理以下内閣に入っている方は、それぞれの役所に関わる仕事が沢山あるだろう。ところが彼らが几帳面に毎日役所に出勤しているとは思えない。役所で3役の決裁が必要な書類の量は半端でないと思うが、ある程度纏めておいて一気にハンコを押したりしている可能性は多分にある。ひょっとすると、一定のものは秘書に任せているかもしれない。

それでも、閣僚や3役は行政官として仕事らしい事をしている方だろう。残る600人弱の議員さんはどうしているか。先週参議院予算委員会のお歴々が、橋下大阪市長に面談を申込み、「参議院廃止とは何事か!」とねじ込んだらしい。与野党打ち揃って余程暇と見える、ニュースを見て笑ってしまった。語るに落ちるとはこんなことを指して言うのではなかろうか。橋下氏の方も、国の形に関しては云々したのは出しゃばり過ぎているは自覚しているようだ。

本来はみなさんの仕事ですよ、と切り返したらしい。橋下氏のマスコミ操縦術は一流の芸能事務所なみ手際と言える。彼の事を書くと、それに引っかかったようで気がさすからこれ以上は書かない。問題はいとも簡単に手の平に乗せられて踊ってしまう国会議員さんの方だ。参議院が衆議院の失業対策事業化しいる事については誰も否定はできないだろう。それにしても議員の端くれである以上まともな仕事をしてほしい。

まともな仕事とは何か?考えれば衆議院議員でも同じことだ。いつか小沢一郎が新人議員に言ったように「次の選挙で再び当選する事」が最大の目的化しているのが実態で、まともな仕事の大部分がそれと思えば、思い当る事ばかりだ。国民から見ても、議員自身にとっても実に情けない話しだ。国会は開催中といえど週に3日か4日しか開催されない。それも全ての委員会が一斉になんてことはあり得ない。

多くの議員にとって、国会における発言なんてごく限られたものだろう。あとは只管有権者に頭を下げて回っているとすると、有権者が投票に行きたくなくなる気持ちも仕方ないと思えてくる。婆さんは最近の東大生と同じではないかと言う。入学や当選が目的で、それが達成されると、後は何をしていいのか分からなくなる。笑って済ます話ではないかもしれない。

4 件のコメント:

geotech さんのコメント...

そうだ、そうだ。

DonKoba さんのコメント...

参議院は昔の支配層を代表した貴族院の名残だろうが、総中産階級化した今、存在理由はゼロ。年間1000万の歳費と新幹線、飛行機は無料。柔道のヤワラちゃん(失礼!参議院の先生)が委員会で熱心に勉強している姿を見かける。国会は立法府だから、法律の素養が必要。柔道で後輩を指導していた方がコスト・パーフォーマンスが高かろうに。面倒なことに、議院を減らすには、民意をベースに憲法改正が必要。議院諸氏が自分のポストを死守するだろう。国民投票をするか、維新の会のマニュフェストに明記して選挙に勝つしかなさそう。東大も世界大学ランクで30位に下がってしまった。秋入学にして国際化を図ろうとしている。灘高から東大に入る積りでいた若者が、事前に東大の授業講に出て、急遽エール大学に進路を変えた若者の話が昨夜のテレビで紹介されていた。やはり、アメリカには世界中から留学してくるので、早朝4時に図書館が満員だと話していた。教授の給料も9か月分しか支給されず、残りは産業界と研究協力して稼ぐそうだ。仕組みを工夫しないと改革は実現しないということ。

senkawa爺 さんのコメント...

geotechさん
コメントありがとうございます。
これからも度々ご投稿頂ければ幸いです。

DonKobaさん
いつもありがとうございます。
国全体の筋肉が弛緩状態にあるみたいですね。
そりゃ平和で結構な事かも知れませんが、国家百年の大計を慮ればそうも言ってられないでしょう。
そうなるとやはり基本の基本は教育ではないでしょうか。意欲のある青年がみなスポーツ選手や芸術家でもちょっと困ります。
私は、東京の大学をすべてなくして、地方に優秀な先生をばらまいてしまえとバカなことを考えています。

DonKoba さんのコメント...

江戸中期に活発化した蘭学が日本近代化のスタートラインだとする説もあります。江戸でも学問が活発化したことも事実だけれど、諸藩にも、研究熱が高まり、若者は江戸以外にいる学者を訪ねて情報を仕入れたようです。明治以降、現在まで、いつの間にか、何でも東京に出ることが必須条件になってしまったことで、日本を硬直状態に陥れてしまった。脊椎動物よりアメーバーの方が生存の最適状態を実現することができるらしい。中枢をやられても、方々に神経細胞を張り巡らしていれば、全体としては、最適生存が確保できるから。