2012年2月8日水曜日

暇人の多い事

一昔前は会社をさぼってでも観たい映画があった。東京は封切館が沢山あるので、1年に20本や30本観た時代もある筈だ。数百人の観衆と共に居ながら、全く個人的思いに没入する心地よさとでも言おうか、あの雰囲気が好きだった。折角暇が出来たのに映画館に行く気がしないのは何故だろう。テレビで映画のコマーシャルを見かけてもその気にならないのは、加齢現象で嗜好が変わってしまったのか。或いは予告編を映画館で観るのと雑然とした我が家で見るのでは、インパクトが違うのかもしれない。試しに映画館に一度行ってみるのもいいかもしれない。

昨今の暇つぶしはネット囲碁とこのブログ書きが最大の要素である。前者は取り掛かると少し淫するぐらい嵌ってしまう。気が付くと4局5局打ってしまうことが屡である。暇だからいいと言えばいいのだが、ネット囲碁をした日は先ず読書やメルマガのチェックが出来なかったりおざなりになったりする。中国では囲碁を国がスポーツと認めているが、確かに疲れる。週末碁会所に行っていた頃は1日精々3局と思っていたので、程々にしないといけない。平日の4局5局はやりすぎだ。

囲碁と比較するとブログは健康的と言える。毎日午後の1時間くらいをこれに充てているが、テーマが早く決まればそんなには掛からないだろう。しかしそのテーマがなかなか思いつかない。今日は取り留めのない話なるがお許し願いたい。先日喫茶店で隣に座った見ず知らずの60歳前後おばさんの二人連れ。どちらも堂々の押し出しで友人同士らしいがコシノ3兄弟を髣髴させる。一人は池袋の近くらしく、もう一人は田園都市線沿線のようだ。声がでかいので聞く気が無くとも聞こえてしまう。

田園都市線の方は最近スイスのスキー旅行から帰国したばかりで、池袋の方にお土産を渡しに出てきたらしい。買うのを忘れていて、最後の飛行場で買った粗末なものである事を盛んに強調。受けるおばさんも海外旅行は慣れておいでのようで、ありがちな事だから気にしない、ありがとう。ここまではごく普通かもしれないが、このおばさん最近どこかにハンドバッグを置き忘れてそれが返ってきた話を始めた。

スゲーと思ったのは、このおばさん常にバッグの中に現金で30万近くを突っ込んでいるらしい。分散して入れているらしいのだが、交番でバッグが返ってきた時、財布の中の5万か6万かが無くなっていたとの事(他の隠し場所を実際に見せていた、アブネー)。本人も置き忘れたのがレストランだったかタクシーだったか判然としないようだが、交番で受け取る時に、拾った人に礼をしたいのでお名前をと尋ねても教えてもらえなかったとの事。一寸不思議な話だが、大筋こんな話を延々としていた。

高齢化で暇な人間は増える一方で、政治家や評論家は今にも国が潰れて年金も何も払えなくなりそうだと騒いでいる。誰が本当のことを言っているか分からないが、今のところ日本は本当にいい国だ。極楽とんぼの楽園の態だが、国が潰れても民主主義は変わらないだろう、と思うのは楽観に過ぎるのだろうか?

2 件のコメント:

かをる さんのコメント...

爺さんおはようございます。
HNが爺さんなのが少し戸惑います。

暇人が多い・・・これは同感ですね。
私たちの年代がどんどんと退職
みんな時間を持て余してます。
少しの小金を持ち、何とか楽しいセカンドライフをと
時間つぶしに懸命のような?
・・・ワタシもしかりなんだけど

今のところいい国ニッポンです。

senkawa爺 さんのコメント...

かをるさん
コメントをありがとうございます。

>HNが爺さんなのが少し戸惑います。
HNの意味を知りませんでしたので、ネットで検索してハンドルネームと知りました。笑 
1940年4月生まれですから間もなく72歳で、孫も3人いて上は今年の4月に中3です。故にHNを思いついた次第です。
正しくセカンドライフでしょうが、自分では最初から一貫してふらふらしたライフのつもりでいます。