2011年1月27日木曜日

日本の春

年末から延ばしぱなしだった髪の毛を思い切って散髪してきた。さすがにスカスカするが、ほんの数日の辛抱だろう。このところ朝夕は未だ寒いが昼間は春の暖かさになってきている。寒さの残る朝でも小鳥の鳴き声が盛んになってきたし、陽あたりの良い我が事務所は日中暖房なしで過ごせる。日毎に季節の変化を感じるのは未だ少し早いが、ふと気が付くと微妙な変化があちこちに見られる。やはり春は近いのだ、ここで幸せを感じる事が出来るのが日本ならではの事だろう。

やっと国会が始まり、冒頭に与野党の党首が意見を戦わせたと報道されているが、例の如く余り意味の無い下らない言葉のやり取りになっている。昨夜9時のNHKニュースでさえ、これを取り上げたのは放送開始から40分以上経過した最後の方で5分前後だったようだ。国営放送局でさえ、この見え透いたやり取りの報道価値を認めないのだからどうしようもない。サッカーアジアカップの日韓戦の方が、国民にとってはより大きな関心事との判断だろう。

事の軽重を真剣に考えれば、国会の方が重いに決まっているが、論戦が上っ面だけで余りに低レベルなので報道に値しないと判断しているとすれば、それも一つの見識かもしれない。前後をエジプトの反政府の暴動や米国オバマ大統領の一般教書演説で挟んでいたので、国会のご粗末さが際立った気もするが、一方で平和な日本の有難さも感じてしまった。冒頭日本の自然を讃えたのは政治との関連である。

これほど迄にマスコミから叩かれ、褒める人の少ない政権は珍しかろう。短期で終わった安倍、福田、麻生内閣でさえここ迄不人気であったとは思わない。総理自身が「私はめげない」と言っているのだから、気にしていないのかもしれない。肯定的な意味であったか否定的であったか忘れたが、嘗て誰かが「鈍感力」と言った。その典型見たいものだ。

小生素人でよく分からないが、3月末に予算を成立させるためには総辞職するか解散するかの選択肢しか無いようである。常識的には自民党と同様、民主党とすれば後2年の任期一杯を頭を替えて繋いでいくのだそうだが、菅さんが解散する可能性もあるのだそうだ。我が家の婆さんは菅さんの事大嫌いのようだが、解散総選挙なんて事も国費の無駄遣いなのでこれも反対らしい。小生はもし本当に出来るなら、解散も面白そうだと思っている。

もし選挙と言う事態になれば、与野党どっちもすこしは深刻に受け止めざるを得ない状況にある筈だ。ひょっとすれば政党の枠組みも変わるかもしれない。でも誰が総理になろうが代わり映えはせず、これから先もまた同じような政治が続く可能性も高いだろう。しかしそれが国民の選択であるのだから、我が国が平和の証だろう。チュニジアに端を発してエジプトにまで拡大しているような反政府暴動や内乱が起きないための仕掛けだとすれば仕方が無いではないか。

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