2013年3月4日月曜日

半世紀ぶりのお勉強

もうこれ以上余計なことを考えたり、するのはやめようと思ったばかりで、そんな趣旨で昨日のブログを書いてしまった。なのに、先週末に中学時代の友人から下記のメールを受信してしまった。NHKの放送大学視聴のお薦めである。

<本日、H25年3月1日(金)の22時15分~23時00分
  第15回が地デジTV、122CH、放送大学(2チャンネル)
  で放送があります。 (24年度の最後の回)

   注)1CH~3CH放映あり。内2CHです。 

 ご興味ありましたら、手始めに本番組もご覧ください。
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     第15回 まとめ---自然科学はどこまで行けるか

        「地球温暖化」と「CO2の増加」が果たして
        因果関係があるのか、反論している学者も
        あり、この様に決着がついていない事象に
        つき、「疑う」ことも科学的態度として重要。

     との趣旨を、講師の「海部 宣男」教授が、
   特に発言しています。
       <鼎談>
    星 元紀 (放送大学客員教授)
    海部宣男 (国立天文台名誉教授)
    ゲスト:大橋理枝(放送大学・准教授)
             ・・ゲスト大橋氏も中々鋭い
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夜中の10時過ぎから始まる番組を見る元気はとてもないが、折角のお薦めなので昨日暇に任せて録画を見てしまった。これが週末に放送されるワイドショーと言うのだろうか、訳知り顔の解説者が一言二言毒にも薬にもならない事を喋る番組より遥かに面かった。最も印象に残ったのは現代人に求めたい科学的態度。分かっていることと分からないことを知る(分かる)ことだそうだ。確かにワイドショーの連中は司会者を含め、皆全てが分かっている風情である。

番組を視聴していて、顔見知りなどが出てきて、偉そうに話をするのを見て腹が立つのはこのことだと納得した。もう1点は日本の科学者に顕著らしいが、分野が余りにも専門的に分断されている。故に専門以外の分野に口を出すことを自己抑制すること。これは原子力村だけでなく、人文分野でも同じことだろう。欧米の大学では学部時代にジェネラルサイエンスで徹底的に絞られるので、上のコースに来た時に物理学の専門家でも生物学の基礎的造詣をかなりしっかり持っているし、その逆も真である。

日常的に異分野の人間が真剣に意見の交換ができることが重要ではないか、との示唆があった。この2点にについては深い共感を覚えた。但し相対性理論とか光速度不変の原理と言われると頭が痛くなってとてもついて行けない。メールをくれた友人は来月から始まる新年度の時間割まで送ってくれている。どこまで実行できるか分からないが、棺桶に入る直前でのお勉強も有りなのかなぁ。

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