2021年3月24日水曜日

新宿と映画

18歳で初上京以来2年以上住んだ新宿は、ある意味で非常に懐かしい街とも言える。しかし新宿程移り変わりの激しい街もそう簡単に見つからないだろう。だから今や昔の面影はもう殆ど残っていない。昔と変わらないのは、小生と同じで地方から東京に来た若者で溢れていることかもしれない。今日は新宿まで足を運び、15ヶ月ぶりで映画を観てきた。映画館が多いのは昔と変わらない点ではあるが、所在地や館名が青年時代の記憶と全く違っている。

今日行ったのは昔東映の映画館があった場所で、京王電鉄の本社だったはずだ。今でも所有者は変わっていないのだろうが、ビルの9階が大きなシネコン「新宿バルト9」になっていた。観たのはアフガン戦争がテーマの「アウトポスト」。監督などのスタッフも出演者も知っている人は一人もいない。ただ数日前にNHK・BSで月に1度映画紹介をしている東大教授の藤原帰一氏が推奨していたのを観て、緊急事態も解禁になったので行こうかという気持ちになった。藤原氏が言うほど深刻さは感じなかったが、それでもアフガンから撤退できずに居るアメリカやその同盟軍の存在に思いが及んだのは確かだ。

アフガンはもちろんで、知ってるだけでも朝鮮戦争は仕掛けられた意味があるかもしれぬが、その後のベトナムやイラクなどに若者を送り込んでは殺しているアメリカの指導者の神経は測りかねるものがある。こう言っては何だが、最近は自国の若者を戦地に送り込むのを反省したからか、外国に紛争に火をつけて、外国人同士が殺し合うことに趣旨を変えたように見えなくもない。典型はウクライナと南米のベネゼラやボリビアと思うが、最近は香港の学生運動もCIAの資金で動いているなんて噂もある。

どこの国にも外国での工作を担当する組織があるのは当たり前のようで、英国の小説007シリーズやジョン・ル・カレのスパイ小説は読み物として面白いのは事実だ。しかしこういったスパイ工作で蹂躙される国家や、巻き込まれて命を失う人やその家族にすればとんでもに話だ。日本にそのような組織が無いことは良いことかもしれぬが、外国にはその危険が常にあることだけは承知しておく必要がある。

たまたまLINEのサーバーが中国にあったり韓国にあることで大騒ぎになっている。この会社のことは詳しく知らぬが、元ホリエモンの会社にいた技術者が韓国に渡って立ち上げた会社と聞いたような気がする。サーバーの所在は外国の方が当たり前だと思う。小生でさえ時にこのアプリを利用するくらいだから、利用者が8千数百万人と聞いても驚かないし、現在立派な大人になっている孫たちが中学生時代から使っていたことを思うと、何を今更の感がある。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

>サーバーの所在は外国の方が当たり前だと思う。

日本には何かあるのだろうかと訝しく思います。
これさえあれば日本を守れると言ったとか言わないかのイージスアショワですが、本日報道された北朝鮮から発射されたミサイルの事は把握していないようですね。
国民民金を搾り上げて、アメリカに献上しているハズなのですが、守ってもらえないようです。

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもコメントをありがとうございます。
今朝もまた北朝鮮の弾道弾ミサイル発射がニュース速報で流れました。
ご指摘の通り、日本の安全が米国によって守られているとはとても思えません。